(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは3月30日(火),本社(港区)において,4月9日(金)から開催される2010国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2010)の展示概要と新製品を紹介する記者説明会を開催した。
はじめに代表取締役社長のダニー・リスバーグ氏が挨拶し,続いてマーケティングコミュニケーションズ部長の楠本崇雄氏が,ITEMのブースの全体像や展示製品を紹介した。同社の今年の展示テーマは,「People focused.Healthcare Simplified.」。“現場のお客さまの声に耳を傾け,新しい技術やソリューションによって患者さまが本当に望んでいる治療の実現をサポートしていく”という意味が込められている。ブースでは,3T MRI装置「Achieva 3.0T TX」や256スライスCT「Brilliance iCT」などのほか,今月薬事承認を取得したマンモグラフィ装置「Mammo Diagnost DR」も初展示される。また,昨年のRSNAでもコーナーを設けていたAugmented Rality(AR:拡張現実)コーナーを3か所設置する。ARでは,装置のミニチュアを立体映像でディスプレイに表示し,装置の内部や動きなどを自由な角度から見ることができる。
次いで,マーケティング本部CT/NM部長の小山克彦氏が,4月1日に発売される,CT検査の被ばく線量を低減する画像再構成ユニット「iDose」を紹介した(詳細はこちらへ)。iDoseは,逐次近似法を応用した画像再構成法により,画質を落とさず最大80%の被ばく低減を可能にするほか,ノイズの少ない高分解能画像を従来と変わらない処理スピードで実現する。既存装置を含め,256スライスCT「Brilliance iCT」,128スライスCT「Brilliance iCT SP」,64スライスCT「Brillianse CT64」に搭載可能である。
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