3D PACS製品とその周辺機器を使用する医療技術者の画像処理技術,臨床応用に関する研究促進と知識向上を図り,医療現場へ貢献することを目的とした「3D PACS研究会」が発足した。 代表世話人には立石敏樹氏(国立病院機構仙台医療センター),顧問には津坂昌利氏(名古屋大学医学部保健学科准教授)が就任した。
12月14日(日)には,その第1回研究会が,TKP代々木ビジネスセンター1号館(渋谷区)において開催され,4題の発表と協賛各社による製品紹介が行われた。同研究会の顧問である津坂氏は,「3D PACSの構築と応用」と題して講演。津坂氏は,“どこでも,誰でも,簡単に”3D画像を利用できるなどの3D PACSの概念やフィルムレス運用におけるシステム構築のポイントを説明した。また,テラリコン社の画像配信機能を搭載したワークステーション「AquariusNetStation」と3D PACSサーバ「Aquarius NET Server」の特徴を詳述したほか,3D PACSの使用がネットワークに与える負荷を評価した結果などを説明した。
このほか,新潟労災病院の金沢 勉氏による「フイルムレス環境の構築とAquariusNETを用いた画像運用の検討−HIS,RIS,PACSの更新にて」,テラリコン・インコーポレイテッドの清水 聡氏による「Aquarius iNtuitionのご紹介」,熊本大学医学部附属病院の池田龍二氏による「医用画像情報システムに求める期待と可能性」と題した講演が行われた。
なお,本研究会は,(株)エルクコーポレーション,インフォコム(株),テラリコン・インコーポレイテッド,(株)ナナオ,日本メドラッド(株),リマージュジャパン(株)が協賛した。
第2回 3D PACS研究会は,2009年12月に大阪で開催される予定となっている。 |