テラリコン・インコーポレイテッド/エルクコーポレーションは10月31日(金),住友スカイルーム(東京・新宿)において,画像診断の未来を展望する「IMAGING VISIONARIES 2008 in TOKYO」を開催した。
はじめに,(株)エルクコーポレーション代表取締役会長の西本延子氏が挨拶に立ち,テラリコン社は,早くから画像情報の飛躍的な増加と3D画像の重要性を予見し製品開発を進めてきたが,実際に3D画像表示システムの普及が勢いを増す中,第94回北米放射線学会(RSNA 2008)よりも一足早く,画像診断の将来展望をお示ししていきたいと述べた。
社団法人日本画像医療システム工業会経済部会副会長/診療報酬対策対応委員会委員長を務める(株)エルクコーポレーション医療情報コンサルティング部部長の鍵谷昭典氏は,「平成20年度診療報酬改定を受けた画像管理の在り方について」と題して講演を行った。電子画像管理加算や画像診断管理加算の改訂などによって医療のフィルムレス化が進められると同時に,デジタル画像の取り扱いや保管についてはクリアしなければならない課題も多いが,患者の視点と医療安全という総合的な見地,および全体最適の視点からの取り組みを積極的に行っていく必要があるとの考えを示した。
テラリコン・インコーポレイテッド代表取締役会長兼最高経営責任者の齊藤元章氏は,「Aquarius iNtuitionの開発コンセプトとテラリコン・インコーポレイテッドの将来展望」と題し,新製品であるAquarius iNtuitionの最新技術と開発の方向性について述べた。撮影から読影までのワークフローを大幅に向上する自動前処理機能“APS”(Advanced Pre-processing Server)や “Work Florw Template”といった新機能について紹介したほか,現在開発中のさまざまな最先端技術についてもデモンストレーションを行い,未来の画像診断の姿を予見させる内容となった。
このほか,機器展示ブースでは,AquariusNetStation iNtuition Editionの実機展示や,47インチ液晶ディスプレイ投影によるデモンストレーションが行われ,多くの参加者が説明に熱心に耳を傾けていた。
IMAGING VISIONARIESは,11月7日(金)に,梅田スカイビル(大阪)でも開催される予定である。 |