15回目を迎えたディスプレイ産業の国際展示会「FPD International 2008」が10月29日(水)〜31日(金)の3日間,パシフィコ横浜国際展示場を中心に開催された(主催:日経BP社,共催:SEMI,後援:経済産業省,横浜市)。
Flat Panel Display(FPD)産業はテレビやパソコンのモニタ向けを中心に,2000年以降年率20%以上の急成長を遂げ,世界市場規模は10兆円を超えたが,CRTの代替としての用途はすでに飽和状態であり,今後は,新市場の創出が必要とされている。今回はFPD市場の将来につながる,「アンビエント&グリーン」というコンセプトを打ち出した。アンビエントとは,環境にさりげなく溶け込み,利用者が負担を感じることなく利用できるという意味で,グリーンとは,エネルギーの消費を最小限に抑え,環境に配慮するという意味を持つ。FPDにとってのアンビエントは,生活空間にディスプレイが溶け込み,意識させない環境であり,グリーンは,FPDの用途の拡大がもたらす環境負荷を防ぐことである。
この2つのキーワードをFPDの新ビジョンとして,メインシアターでは連日トークショーや講演が開催され,特別展示「家・街を変えるグリーン・デバイス」も企画された。 |