(社)日本画像医療システム工業会(JIRA)は6月2日(月),平成20年度通常総会をKKRホテル東京で開催した。
総会に先立ち,「放射線治療の意義の変化―がん治療における効果と診療報酬の面から」と題し,大西 洋氏(山梨大学医学部放射線科准教授)が講演を行った。
総会ではまず,平成19年度事業報告(案)および平成19年度収支決算(案),平成20年度事業計画(案)および平成20年度収支予算(案)について報告され,承認を得た。また,第4号議案として,平成20・21年度会長および副会長の選任が行われ,会長には猪俣 博氏(株式会社日立メディコ)が,副会長には桂田昌生氏(東芝メディカルシステムズ株式会社),加藤久豊氏(富士フイルムメディカル株式会社),前田幸一氏(株式会社マエダ),和迩秀信氏(株式会社島津製作所)らが就任した。
会長就任の挨拶に立った猪俣新会長は,「わが国の医療はいま,崩壊の危機が叫ばれ,画像医療システムについても前年比11%ダウンという,今までにない大きな変化が起きている。行政もいろいろな方策を矢継ぎ早に打ち出してきており,われわれ産業界としてもさまざまな提言や施策に対する対応を,これまで以上にスピードを上げて取り組んでいかねばならない。平成20年度についてはすでに,8つの重点活動方針が決まっている。なかでも,画像医療システムについて,エビデンスのある新しい視点での価値をアピールし,適正評価を求める活動が重要と考えている。また,コンプライアンスについても,従来の古い体質からの脱却を強力に推し進めていかねばならない。これから平成22年度の診療報酬改定に向けて活動が始まる。緊張感をもって,力をあわせて取り組んでいきたい」と決意を述べた。 |