インテル(株)と特定非営利活動法人日本医療政策機構は,患者の実情や意見を反映した医療サービスの普及と拡大を図るため,患者会活動を支援するWebサイトの構築や,入力操作の簡単なPCを無償提供することで同意した。これに先立ち2月14日(木),帝国ホテル(東京・千代田区)で開かれた共同記者発表会にて,同社代表取締役共同社長の吉田和正氏,日本医療政策機構副代表理事の近藤正晃ジェームス氏,インテルコーポレーション副社長兼デジタルヘルス事業本部長のルイス・バーンズ氏が今回のIT利用支援の経緯や今後の展開について語った。
今回発表した患者会を支援するITツールは,(1)日本医療政策機構による市民医療協議会Webサイトの立ち上げ,(2)インテルのシニア向けデスクトップブラウザ「Alakai
Net(アラカイネット)」をベースとした患者会サービス,(3)シニア世代のIT利用を促進するために開発した簡単操作のバリアフリーPCの提供,(4)インテルCentrinoプロセッサー搭載ノートPCの提供,の4つ。患者会を代表して出席した,脳卒中の患者会である泉睦会会長の石川敏一氏は,患者会を運営していくにあたって,Alakai
Netを通じたテレビ電話は,家にいながらにして全国の会員とのコミュニケーションがとれるため非常に便利であると述べた。
今後は,患者会を対象にしたパソコン研修や,提供したツールを実際に使ってみた声を吸い上げ,ITツールのさらなる活用促進方策について検討していくという。 |