ITEM2024 EIZO ブースレポート 
検査から診察・診断,治療まで,ユーザーと装置メーカーから高い評価を受けるEIZOブランドをPR


2024-5-1


EIZOブース

EIZOブース

EIZOは,ブランドメッセージである“Making Each Life Visual”の下に,モニターをはじめとした医療向けの製品・サービスを提供している。ブースでは,検査,診察・診断,治療,さらには医事・院内業務,カンファレンス・医学研究・後進育成,運用・管理といった医療現場のあらゆる場面においてユーザーのニーズに応える映像環境を提案した。
この中で,診察・診断における新たなソリューションとして,2023年10月に発売した医用画像表示モニター「RadiForce MX317W」を展示した。8メガピクセルの30.5型で,入力端子にUSB Type-Cを採用している。さらに,検査・治療における映像環境について,4Kメディカルイメージングレコーダー「CuratOR MIR-1」を紹介した。手術映像は「映す」だけでなく,患者説明や教育・研究に活用するために「記録する」ことも大切である。CuratOR MIR-1はこのニーズに対応する製品で,内視鏡や手術顕微鏡などの4K映像を高画質のまま60fpsで記録する。また,超音波装置や内視鏡装置メーカーに供給しているモニターを紹介した。臨床では,撮影した画像・映像を正確かつ高精度に表示することが求められる。臨床現場の厳しい要求に応えるモニターとして多くのメーカーがEIZOを選んでいることを来場者にアピールした。
なお,EIZOでは,前回のITEMに続いて,ブース造作にシステム壁材やLED照明,カーペットなどリユースできるものを,什器もリサイクルできるものを使用し,会期後の廃棄物を削減している。このような取り組みが,環境対応に厳しい欧州など海外市場においてもEIZOブランドが支持される理由の一つだと言える。

検査,診察・診断,治療ぞれぞれの映像環境を提案

検査,診察・診断,治療ぞれぞれの映像環境を提案

 

ブースはリユース・リサイクル可能な資材を使用して廃棄物を削減

ブースはリユース・リサイクル可能な資材を使用して廃棄物を削減

 

●USB Type-C端子を搭載しシンプルな配線で運用できる「RadiForce MX317W」

RadiForce MX317Wは,EIZOの医用画像表示モニターとして初めて映像入力端子にUSB Type-Cを採用した8メガピクセル(4096×2160ピクセル)対応の30.5型ワイドカラーモニター。USB Type-Cケーブル1本でモバイルワークステーションと接続すれば,画像出力だけでなく94Wでモバイルワークステーションへの給電も行われる。これにより,モバイルワークステーションは電源ケーブルが不要となる。また,USB LANアダプタが用意されており,モバイルワークステーション側にLAN端子がなくても,有線ネットワークで使用が可能。さらに,USB Type-Cケーブルで別のモニターとデイジーチェーン接続してマルチモニター環境を構築できる。ほかに,USBハブとして,USB Type-Aを3端子,USB Type-Cが1端子用意され,キーボードやマウスなどを接続して使える。このように,読影環境を柔軟に構築できるのがRadiForce MX317Wの最大のセールスポイントである。医師の自宅など読影室以外の場所でも,RadiForce MX317Wを中心に読影環境を柔軟に構築できる。
もちろん,医療画像表示モニターとしての画質や表示機能も追求している。DICOM Part 14準拠のキャリブレーションに対応しており,CT,MRI,X線などの画像を高精度に表示する。さらに,ピクセルごとにカラーとモノクロを自動判別し階調を最適化する「Hybrid Gamma PXL機能」を搭載。CTなどのモノクロ画像はDICOM Part 14に,volume rendering(VR)などのカラー画像をガンマ2.2に対応した階調で表示する。なお,キャリブレーションのためのセンサを内蔵しており,取り付け,取り外し不要で簡便に行える。
なお,RadiForce MX317Wは環境にも配慮なされており,外装には70%以上の再生プラスティックを使用。梱包材にも段ボール・パルプモールドといった再生紙素材を採用している。

「RadiForce MX317W」はUSB Type-C端子を採用した8メガピクセル(4096×2160ピクセル)対応の30.5型ワイドカラーモニター

「RadiForce MX317W」はUSB Type-C端子を採用した8メガピクセル(4096×2160ピクセル)対応の30.5型ワイドカラーモニター

 

●内視鏡や手術顕微鏡などの4K映像を60fpsで録画する「CuratOR MIR-1」

検査・治療向けの映像ソリューションとして,4KメディカルイメージングレコーダーのCuratOR MIR-1を出展した。内視鏡や手術顕微鏡,術野カメラなどで撮影した映像を記録して,患者説明や医学研究・教育に活用できる。映像入力端子にBNC(12G-SDI)とHDMIを採用。解像度3840×2160ピクセルの4K映像を60fpsで記録できる。もちろんフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)の記録も可能だ。内蔵ストレージにはハードディスクではなくSSDを採用。振動や衝撃に強く高い堅牢性を有する。このSSDのデータ容量は2TBとなっており,4K映像は最大175時間,フルハイビジョン映像ならば最大885時間記録できる。なお,動画の記録はH.264とH.254の2つの圧縮方式に対応,フォーマットはMP4形式となっており,静止画はJPEG形式で保存する。
装置全面には5インチのタッチパネルモニターを配置しており,手袋を着用していても操作が可能。また,録画・一時停止,静止画記録,停止,患者情報入力の物理ボタンを設けている。前面にはUSB Type-A端子が2基あり,外付けハードディスクなどを接続して外部の記録媒体への同時保存が可能になっている。

4K映像を60fpsで録画し患者説明や医学研究・教育に活用できる「CuratOR MIR-1」

4K映像を60fpsで録画し患者説明や医学研究・教育に活用できる「CuratOR MIR-1」

 

●多くの装置メーカーが装置搭載モニターにEIZOを指名

EIZOのモニターは,自社ブランドの製品として,放射線診療の診断・検査には「RadiForce」シリーズ,内視鏡検査などの検査・治療には「CuratOR」シリーズを展開している。これらのモニターは診療現場で目にする機会も多いが,それ以外にも内視鏡装置や超音波装置などのモニターにもEIZOの製品が採用されている。ブースの一角には,同社が装置メーカーにモニターを供給していることを紹介するコーナーを設けて,広く診療現場で活用されていることをアピールしていた。
特に,近年は併用診断として,複数のモダリティの検査画像を観察しながら診断を行うようになっている。こうした併用診断では,異なるモダリティから得られた画像を1台のモニターに表示することで,質の高い診断を効率的に行うことが可能となる。例えば,マンモグラフィと超音波装置の画像を並列表示して乳がんの読影を行う。このような場合,Hybrid Gamma PXL機能搭載のモニターならば,ピクセルごとにモノクロとカラーを自動判別。モノクロ画像をDICOM Part 14,カラー画像をガンマ2.2の階調で表示する。診療現場に求められるこうした技術が評価され,多くの装置メーカーが自社の装置に使用するモニターにEIZOブランドを指名している。

「Hybrid Gamma PXL機能」でマンモグラフィと超音波画像をそれぞれ最適な階調で表示

「Hybrid Gamma PXL機能」でマンモグラフィと超音波画像をそれぞれ最適な階調で表示

 

超音波装置メーカーもEIZOのモニターを採用

超音波装置メーカーもEIZOのモニターを採用

 

内視鏡装置メーカーもEIZOの技術と品質を高評価

内視鏡装置メーカーもEIZOの技術と品質を高評価

 

●お問い合わせ先
社名:EIZO株式会社
住所:本社 〒924-8566 石川県白山市下柏野町153番地
TEL: ヘルスケア営業部 03-5764-3403
URL:https://www.eizo.co.jp


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