ITEM2017 デジタル・コア ブースレポート 
PACSとPACSをDICOM通信のままで接続する「ONIS3」の機能をアピール


2017-4-27


デジタル・コアブース

デジタル・コアブース

デジタル・コアは,“PACSとPACSをつなげる,つながる”をコンセプトとして,新バージョンとなって進化したDICOMビューワ&サーバである「ONIS3」を中心に展示を行った。ブースでは,DICOMに準拠した独自のプロトコルで外部のサードパーティ(他社)製サーバと高速に通信できることをデモしたほか,ONIS3のビューワ機能や,動画像をDICOMで保存,参照するシステム「MP DICOM」など,同社の持つ画像処理技術の高い開発力をベースにした製品を中心にアピールした。
デジタル・コアは,放送向けの画像・映像処理技術の開発を行うベンチャー企業として2000年に設立,2004年から医用画像処理システムの開発をスタート,2008年にPACSサーバとビューワの「ONIS」をリリースした。2015年に薬事法の改正に伴い,医療機器製造業登録および第二種医療機器製造販売業許可を取得,ONISもバージョン2.5からプログラム医療機器として製造販売の認証を受けている。アーキテクチャを一新したONIS3のリリースをきっかけとして,これまでのダウンロード販売やOEMによる供給に加え,販路の拡大や新たなブランディングを進めており,2016年にはRSNAにも初出展。さらに現在,FDA認証取得のため申請を進めている。ITEMについても,今回,単独では初めての出展となった。

●ベンダーの異なるPACS同士をつなげる“PACSブリッジ”機能を提供

ONIS3は,サーバとビューワのソフトウエアを含めた製品群(スイート)で,「ONIS3サイトサーバ」「ONIS3ビューワ」「ONIS3リモート」「ONIS Webサーバ(開発中)」「HTML5ビューワ(開発中)」などで構成される。ONIS3のサーバとビューワの組み合わせであれば,シリーズ内の全画像データを取得する前に特定の画像を指定して取得できる“スマートダウンロード機能”や,DICOMの動画像規格に準拠可能なMPEG4/H.264のストリーミング再生機能など,同社独自のリモートプロトコルを最大限に生かした,高速なDICOM通信が可能になる。ONIS3リモートは,簡易サーバ機能を持たないビューワで,ONIS3サイトサーバに最適化されリーズナブルな価格で連携先など多数のビューワ導入が必要な場合に最適な製品である。
ONIS3は通常のPACSとして利用できることはもちろんだが,最大の特長はすでに導入済みのサードパーティ製のPACS同士をつないで,相互利用を可能にする“PACSブリッジ”機能を搭載していることだ。ベンダーの異なるAとBの2つのPACSが稼働している場合に,ONIS3のサーバを中継サーバとして追加することで,DICOM通信のまま2つのPACSを接続し相互に画像参照が可能になる。AのビューワでBのサーバの画像が参照でき,その逆も可能だ。また,ONIS3サイトサーバに保存された画像データは,A,BのPACSのビューワで参照することもできる。PACSの連携役としてONIS3を投入するだけで,データの移行などの手間やコストをかけることなく,従来の環境のままで新たなPACSの構築が可能になる。
DICOM通信では,異なるベンダーのPACSをつなげる場合には互いにDICOM設定情報を開示する必要がある。さらに,院外とつなげる場合にはDICOM通信の中の固有識別子(AEタイトル)がグローバルに管理されているものではないため,通信の同一性を保証できなくなるというリスクを伴う。ONIS3のPACSブリッジ機能では,互いのDICOM設定情報を開示することなく相手のPACSと接続する独自のプロトコルを開発したことでこれをクリアした(特許出願中)。
ブースでは,外部のサードパーティ製のDICOMサーバにポケットWi-Fiでアクセスして実際のスピードを紹介するデモを行った。

独自のリモートプロトコルで2つのPACSを接続して高速に通信を可能にする「ONIS3」

独自のリモートプロトコルで2つのPACSを接続して
高速に通信を可能にする「ONIS3」

「ONIS3ビューワ」はMPEG4/H.264のストリーミング再生機能で動画像の参照にも対応

「ONIS3ビューワ」はMPEG4/H.264のストリーミング再生機能で動画像の参照にも対応

   
「ONIS3ビューワ」では2DのほかMIP,MPR,VR表示が可能

「ONIS3ビューワ」では2Dのほか
MIP,MPR,VR表示が可能

 

 

●MPEG4/H.264に対応したDICOM動画像システム「MP DICOM」

「MP DICOM」は,小沢医科器械(岡山県倉敷市)が販売する循環器や内視鏡などの動画像をDICOMデータとして取り込み,保存,診断を可能にするシステムである。DICOM非対応の装置の動画をキャプチャーして変換する「MP DICOM GATEWAY」と,ONIS3を搭載した「MP DICOM SERVER」「MP DICOM VIEWER」で構成される。
GATEWAYでは,キャプチャーされた動画像をDICOMの動画規格であるMPEG4/H.264に変換する。従来のマルチフレームの約1/40にデータ量を圧縮できる。SERVERは,標準で6TBの容量を持ち,ONIS3のMPEG4/H.264の高速読込が可能なほか,QR接続によって既存のサーバへの増設も可能になっている。

MPEG4/H.264準拠の動画像の取り込みと参照を可能にする「MP DICOM」

MPEG4/H.264準拠の動画像の取り込みと参照を可能にする「MP DICOM」

 

 

●お問い合わせ先
株式会社デジタル・コア
住所:〒157-0073 東京都 世田谷区砧5-8-31 銀河M2
TEL:03-5727-1064
URL:http://www.dgcore.co.jp


ITEM2017(ITEM in JRC 2017 国際医用画像総合展)

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