ITEM in JRC 2010

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株式会社根本杏林堂
東京都文京区本郷2-27-20
TEl 03-3818-3541
E-mail info@nemoto-do.co.jp

日本で唯一の2筒式血管造影剤自動注入器「PRESS DUO」を中心に紹介

  造影剤自動注入器の国内トップメーカーである根本杏林堂は,製品と同じく白を基調とした,開放感溢れるブースに製品を展示した。今回の目玉は,国内で唯一血管造影剤自動注入器に2筒式を採用した「PRESS DUO」。ブースでは,製品の特徴や早稲田大学と共同開発中の造影剤の新たな混合技術が紹介された。またこのほか,CT用造影剤自動注入器「DUAL SHOT GX V」やMR用造影剤自動注入器「SONOCSHOT GX」などが展示された。 (4月9日取材)   根本杏林堂ブース
根本杏林堂ブース

● 2筒式の血管造影剤自動注入器「PRESS DUO」

  昨年のITEMで参考出品された2筒式の血管造影剤自動注入器「PRESS DUO」が製品として登場した。PRESS DUOは,CT用ではスタンダードとなってきている2筒式のインジェクタを採用した製品で,国内では同社のみが販売している。一方に造影剤,もう一方に生理食塩水を入れておき,目的の濃度をコンソールで設定すれば,自動で最適な濃度の造影剤注入が可能である。また,造影剤の原液とあらかじめ希釈した造影剤をセットしておくことで, CTライクな画像を撮影する場合には希釈した造影剤を,血管造影の撮影には原液を注入するといった使用方法も,シリンジを付け替えることなく容易に行うことができる。

  さらに,根本杏林堂は現在,早稲田大学先端生命科学センターの梅津研究室(Twins)と共同で,2本のシリンジの液を混合するための新たな方法を開発中であり,ブースでその技術を紹介していた。血管造影の場合,カテーテルから患部に直接造影剤が流れていくため,低速で注入する場合などでは,造影ムラが出てしまうという問題があるという。この問題を解消するため,2本のシリンジから流れてきた液を旋回させながら三次元混合するチューブの開発を進めており,1年以内の商品化をめざしている。

 

血管造影剤自動注入器「PRESS DUO」
血管造影剤自動注入器「PRESS DUO」


● さらに使いやすい製品へと進化したCT用造影剤自動注入器「DUAL SHOT GX V」

  従来100mLと200mLのシリンジを付け替える際の操作方法が異なっていたが,シリンジを回すだけで簡単にロックできるように操作方法を統一し,より使いやすい製品へと進化したことをアピールした。また周辺機器として,血管内の針先にあたる位置の皮膚表面にセンサーを貼り,赤外線を使用して造影剤の血管外漏出を検知する「造影剤モレ検知サポートシステムLD」も合わせて紹介していた。

 

CT用造影剤自動注入器「DUAL SHOT GX V」
CT用造影剤自動注入器「DUAL SHOT GX V」


● MR用造影剤自動注入器「SONOCSHOT GX」では,より安全な穿刺をサポートするLEDライトの搭載が可能に

  SONOCSHOT GXは,非磁性体を用いた天井懸垂型のMR用造影剤自動注入器。新たなオプションとして,高輝度LEDライト「LED-Light」の搭載が可能となった。高磁場MRIにも搭載することができ,より安全な穿刺をサポートする。

 

MR用造影剤自動注入器「SONOCSHOT GX」と「LED-Light」
MR用造影剤自動注入器「SONOCSHOT GX」と「LED-Light」

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