技術解説(シーメンスヘルスケア)

2020年1月号

DR System Update 2020

脳卒中治療にフォーカスした血管撮影装置「ARTIS icono D-Spin」

多様な臨床領域におけるインターベンションの「Precision Medicine」へ向け,脳卒中治療にフォーカスした「ARTIS icono D-Spin(以下,ARTIS icono)」を発表した(図1)。より高次元での動き,スピード,精度,画質,操作性を備えたシステムである。

図1 ARTIS icono D-Spin

図1 ARTIS icono D-Spin

 

ARTIS iconoに搭載された高速・広範囲回転が可能な側面アームは,3D撮影時の正面アームの高速回転に追従でき,バイプレーンセッティングのまま3D撮影を行うことができる。

さらに,ARTIS iconoはDynaCTの新技術“syngo DynaCT Sine Spin”“syngo DynaCT Multiphase”を搭載。血管撮影装置の新たな可能性を広げる撮影方法である。前者は,従来の単一軌道回転にcranial/caudal方向を加えた2重斜位軌道の回転撮影を行うことで,複雑な骨構造に起因するアーチファクトを抑制する。後者は,CTライクイメージングによる3Dファンクショナルイメージに時間軸情報を追加し,動態情報を得ることができる(図2)。急性虚血性脳卒中の側副血行動態確認を血管撮影室でも行うことができ,診断から治療への迅速なクリニカルワークフローを実現できるシステムとなっている。

図2 syngo DynaCT Multiphase 撮影イメージ

図2 syngo DynaCT Multiphase 撮影イメージ

 

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