ホーム inNavi Suite 東芝メディカルシステムズ Technical Note東芝製デジタルマンモグラフィ装置「MAMMOREX Pe・ru・ru DIGITAL」
2011年8月号
究極のデジタルマンモグラフィに向けて
直接変換式FPDを搭載した「MAMMOREX Pe・ru・ru DIGITAL」は,緊張を和らげるようなデザインにより,受診者に安心感と清潔感を与え,さらに柔軟な圧迫板と,圧迫圧力感応式速度制御の"美圧"圧迫機構により,受診者の圧迫痛や不快感を軽減します。日本女性の体格に合わせたコンパクトな撮影台は,ポジショニングがしやすく,左右のMLO撮影で同一角度を再現する角度メモリ機能により効率良く行えます。
コンソールには,5MP増設モニタを搭載可能で,撮影室において,より高精細な画像の確認が行えます。さらに,増設モニタの追加により“Exam-Marker”が使用可能となります。Exam-Markerは,診療放射線技師の読影補助業務を支援する機能で,矢印やテキストによって乳頭分泌の有無や,撮影者しか知り得ない情報を画像上に入力することができ,読影医がマンモビューワにて読影支援情報の1つとして参照することができます。
さらに,ステレオガイド下バイオプシ検査にも対応しています。ターゲットの位置に応じて,最適な角度から穿刺針を挿入できるように,任意の撮影台角度でのステレオ撮影が可能です。撮影台に対して垂直方向から穿刺するVerticalホルダに加え,水平方向から穿刺できるLateralホルダも使用することができ,垂直方向からの穿刺では適応外となるような薄い乳房への適応も期待できます。また,FPDにより得られるステレオ画像は,淡い石灰化や麻酔後に見えにくくなりがちな石灰化の描出能に優れ,ターゲットを正確に指定することができます。バイオプシ検査の体位は,座位・側臥位の両方に対応しており,当社と共同開発したタカラベルモント社製の診察台EX-MGTを組み合わせれば,寝台部分の独自の切欠き形状によって,側臥位での下側の肩や腕をリラックスさせることができ,受診者の負担を軽減します。ステレオ画像は増設モニタに拡大表示され,小さな石灰化でも確実にターゲッティングできるほか,石灰化強調機能,上下左右のラインによってプロット位置を絞り込み,ミスプロットを防ぐガイディング機能等も備え,確実で精度の高いバイオプシ検査が行えます。