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Technical Note

2011年1月号
高次脳機能障害の画像診断:特に認知症,ADの早期発見に向けて

MRI−Vantage Titan 3Tによる高次脳機能障害の画像診断

「Vantage Titan 3T」(図1)は,高磁場ならではの高いS/Nにより,高次脳機能障害の高精度な画像診断が期待できます。

図1 Vantage Titan 3T
図1 Vantage Titan 3T

●海馬領域の高分解能画像

3Tでは,S/Nが高くなることから,高分解能で撮像しても鮮明な画像を得ることができます。これにより,海馬の詳細な構造を描出することができます(図2 a)。

●ボリュームイメージング

3Tでは,高いS/Nを利用してボリュームで撮像することができます。解析に必要なボリュームデータを,短時間で高精細に得ることができます(図2 b)。

●穿通枝まで描出するMRアンギオ

磁場強度が上がることによって,MRアンギオの描出が向上します。高分解能撮像と背景信号の抑制効果により,穿通枝のような細かい血管でも描出できる可能性が広がります(図2 c)。

図2 3T MR画像
図2 3T MR画像

●造影剤を使わずにCSF-flowを描出

造影剤を使用せずに,電波によるラベリング(Time-SLIP法)によって脳脊髄液の動きを画像化することができ,東海大学・山田晋也先生から先駆的論文が発表されました1)。この方法による特発性正常圧水頭症(iNPH)への応用が期待されています。1.5Tでは,すでに臨床現場で実際に試みられています(図3)。

図3 非造影にて描出されたCSF-flow(1.5T MRI)
図3 非造影にて描出されたCSF-flow(1.5T MRI)

●参考文献
1)Yamada, S., Miyazaki, M., et al. : Visualization of Cerebrospinal Fluid Movement with Spin Labeling at MR Imaging ; Preliminary Results in Normal and Pathophysiologic Conditions. Radiology, 249・2, 644〜652, 2008.

*データご提供:杏林大学様,東海大学様

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【問い合わせ先】 MRI事業部  TEL 0287-26-5027