ホーム inNavi Suite シーメンス・ジャパン Technical Note デジタルマンモグラフィに求められるすべてがここに 〜MAMMOMAT Inspiration

図1　「MAMMOMAT Inspiration」

「MAMMOMAT Inspiration」（図1）の開発は，マンモグラフィに携わる世界中の診療放射線技師および医師に集結いただき，意見をうかがうことから始まりました。
最高の診断品質を追究しながら，ワークフローや被検者の心理的ケアにまで踏み込んだそのコンセプトの実現により，世界的権威のデザイン賞を数々受賞しています。

●低被ばくと先進のアプリケーション

W（タングステン）ターゲットの特性を活かしたFDの開発と，日本人の乳房に最適化させたパラメータの採用により，被ばくを大幅に低減しました。
バイオプシー検査では縦横どちらからも穿刺が可能なので，ターゲットへのアプローチに自由度が広がりました。
トモシンセシス撮影では，腫瘤の辺縁形状や拡がり診断がしやすくなるので，カテゴリー診断に自信が持てます。

●検査の苦痛低減とワークフロー改善

直接変換方式FDを搭載しながら，非常に薄く仕上げられた撮影部は，検査時の痛みを大幅に低減します。
また，先端だけでなく，全体が薄い撮影部により車椅子でのアプローチを容易にしたり，ばく射ボタンを押し続けるだけで，バイオプシー検査のステレオ撮影を自動的に完了させるなど，ワークフロー改善のための工夫を随所に盛り込みました。撮影時間短縮だけにとどまらず，ワークフロー短縮のボトルネックになりがちな，被検者の介添えに要する時間も大幅に短縮しています。

●シンプルな検査環境を実現

高電圧発生機構を一体化した新開発X線管の搭載，すべてのアプリケーションを1台で操作できる画像収集ワークステーションにより，検査室には撮影装置とコンソールだけ。狭い検査室でも閉塞感とは無縁です。照光パネルオプション「ムードライト」により，アーム部分だけを浮かび上がらせた環境演出も可能です。