2011年1月号
高次脳機能障害の画像診断:特に認知症,ADの早期発見に向けて
MRI−最新のシーメンス社製3T MRI装置「MAGNETOM Skyra」
●「MAGNETOM Skyra」の特長
シーメンスは,3T MRI装置のラインナップに新たに「MAGNETOM Skyra」を加えました。本装置は,シーメンス独自のコイルシステム“Tim (Total imaging matrix)”の進化系である“Tim 4G”を採用し,高画質と高い検査効率を実現する3T MRI装置です。
1.被検者への快適性
開口径70cmのオープンボアシステムであり,かつカバーを含めたガントリ長が173cmと3T MRI装置としては最も短く*,快適な検査環境を提供できる装置です。また,従来の装置に比べて,格段に自由度の高い体位での検査を可能とします。
2.高画質
3T MRI装置で課題となっていたB1 Fieldの均一性を高めるための多チャンネルRF送信技術を搭載し,全身にわたって高画質な画像を提供することが可能となりました。さらに,Tim 4Gは204コイルエレメントの同時装着を可能とし,さらなる受信効率を実現しました。
3._豊富なアプリケーション
認知症の診断においては,MRI検査は海馬の萎縮の程度を評価するなど重要な役割を担っています。近年は定性的な評価のみならず,定量的な指標を用いて認知症の診断を行う試みが報告されています。具体的には,MRスペクトロスコピーによるNAA(N-アセチルアスパラギン酸)濃度の評価や,Perfusion MRIによる脳血流量の評価が挙げられます。
MAGNETOM Skyraには,これらの高度な診断用アプリケーションを搭載することが可能です。
*2010年12月現在 |
【問い合わせ先】
MRビジネスマネージメント部 TEL 03-5423-8421