シーメンス・ジャパン株式会社

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Technical Note

2010年8月号
Women's Imaging 2010最新技術

SPECT・CT−臨床用マルチスライスCT搭載型SPECT・CT「Symbia Tシリーズ」

SPECT装置と臨床用マルチスライスCT装置を一体化させたSymbia Tシリーズでは,同一の寝台でSPECT画像とほぼ同じタイミングでCT画像を高速撮影することができるため,非常に高い精度でSPECTとCTの位置合わせ画像を得ることができ,以下の有用性が確認されています。

1.形態情報の乏しいSPECT画像をフュージョン表示によるRI集積部位の正確な同定
2.SPECTと診断レベルのCT画像を同じ断層像で画像診断することによる診断能向上
3.CT画像を用いたSPECT画像の減弱補正による画質・定量性の向上

Symbia Tシリーズ

現在,SPECT装置は乳がん領域において,術後フォローアップの骨シンチ検査で広く使われていますが,治療方針決定に用いるセンチネルリンパ節転移イメージングにも使われています。これまで,SPECT装置ではセンチネルリンパ節転移と考えられるRI集積部位の位置情報を正確に検出することが困難であり,また保険適用外であったため,検査を実施することが非常に困難でした。しかし,この臨床用マルチスライスCT搭載型のSPECT・CT装置の登場により,RI集積部位を正確に検出することが可能となりました。そして2010年4月より,センチネルリンパ節生検が保険適用となり,このSPECT・CT装置を用いたイメージングが乳がん治療方針決定に貢献することが期待されています。

センチネルリンパ節転移の検出(画像ご提供: Radiology Clinic Parkway Hospitals, Singapore)
センチネルリンパ節転移の検出
(画像ご提供: Radiology Clinic Parkway Hospitals, Singapore)

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