ホーム inNavi Suite シーメンス・ジャパン Technical Note MAGNETOMシリーズにおける,過去・現在・未来をつなぐ技術と取り組み
2009年9月号
特集−Step up MRI 2009−X 各社技術開発の最前線
国内MRI装置におけるライフサイクルは通常10年前後であり,長期使用されるモダリティの1つであった。しかし近年だけを見てみると,さらに1,2年使用期間を延長する傾向が強くなってきている。一方,日進月歩で進化している医療の現場において,このような長期使用を導入当時のままの性能や機能だけで,十分に対応することが難しくなってきているのも事実である。 |
◆コンピュータシステム機種交換プログラム−syngo Evolve Package コンピュータの進化が目覚しいのは周知の事実であり,コンピュータシステムを一つの根幹として使用している医療装置も,こうした恩恵を十二分に得るべきである。通常コンピュータシステムは,アプリケーションソフトウエアの追加や機能向上などによるソフトウエアのバージョンアップが定期的に実施されるが,このようなソフトウエア系のバージョンアップが行われると,処理能力などからコンピュータハードウエアへの負荷が増大し,支障を来す場合が考えられる。 |
図1 syngo Evolve Package |
◆テクノロジーのランクアッププログラム−Tim UpGrade IPA(インテグレーテッド・パノラミック・アレイシステム)を搭載した1.5TのMAGNETOM Symphonyシステムや,3TのMAGNETOM Trioシステムについて,Timシステムへのランクアッププログラムを準備している(図2)。 |
図2 Tim UpGrade |
図3 32-Channel Coil |
図4 造影MRA撮像:マルチステーション vs. TimCT Angiography |
図5 syngo TimCT Oncology |
◆トライアルライセンス−Trial License 現在,シーメンスのMRI装置の年間世界販売シェアは40%以上(2009年8月現在)であり,多くの医療現場で使用されている。こうした世界の医療現場からの要望に応えるべく,次々と新規アプリケーションの開発を行い,毎年数種類の最先端アプリケーションを追加発表・販売している。 |
図6 Trial License例 |
稼働中のMAGNETOMシリーズに,必要な最先端の技術を逐次取り入れ,長期にわたり高度医療を支えていく,シーメンスが提案するソリューションである。 |