● MRマンモグラフィ

乳がん診断においては視触診，およびX線マンモグラフィ（MMG）と超音波（US）による画像診断が基本となりますが，両側乳房の撮像ができる非常に高感度なMRマンモグラフィは，MMGやUSでは見えない腫瘍を描出可能であり，対側乳がんの発見にも有用と言われています。
シーメンスの1.5Tおよび3TのMR装置「MAGNETOMシリーズ」では，“syngo VIEWS”による両側乳房での造影ダイナミック検査を中心に，“syngo REVEAL”（拡散強調画像）を用いることでMRマンモグラフィ診断の精度の向上を支援します。

● 乳腺1H MRS：syngo GRACE

現在の画像診断は形態画像から機能画像へ，または両者の組み合わせに重点が置かれ発展しています。乳腺領域における機能診断として，MRスペクトロスコピー（MRS）に強い期待が持たれており，臨床的に良悪性の鑑別診断，化学療法の効果判定において有用性が報告されています。

● MRガイド下乳腺バイオプシー

欧米ではすでに一般的になっているMRガイド下バイオプシーの環境が日本でも整ってきています。MRマンモグラフィでしか描出できない腫瘍については，MRによる生検が最良の選択になります。シーメンスのMRガイド下バイオプシー用デバイスを用いることによって，MRガイド下での吸引式生検を行うことが可能となりました。