ホーム inNavi Suite シーメンス・ジャパン Technical Note 血管撮影装置Artisシリーズ 循環器検査手技における統合支援環境
2008年2月号
特集−Cardiac Imaging最前線−循環器画像診断の到達点− W Cardiac Imaging最新技術動向−各社モダリティ別技術紹介
当社の血管撮影装置Artisシリーズでは,循環器領域における心臓カテーテル検査,PCI,EPなどの検査手技を支援するため,装置本体の機能に加え,応用機能や周辺機器などを統合的に構成できる拡張性を持ちます。この環境下では,個々の作業プロセスや情報が集約されることにより,迅速で効率的なワークフローを実現できます(図1)。 Artis本体のコンソールおよび画像ワークステーションsyngo X-Workplaceは,統合操作環境syngoに基づいて設計されており,例えば三次元狭窄解析ソフトsyngo IC3Dでは,操作室側だけでなく検査室側でも,手技中の三次元画像操作やCアーム連動操作が行えます。 また,血行動態とEPに対応した心臓カテーテル検査データ処理システム「AXIOM SensisXP」も同じ環境下で使用でき,Artis本体との検査情報の共有により高ワークフローを実現します。 さらに,「Artis zeego」を含む新しい製品ラインナップArtis zeeシリーズでは,心臓三次元画像の描出を可能にするsyngo DynaCT Cardiacが搭載できます。この画像データは,心臓専用三次元計測ソフトsyngo InSpaceEPと組み合わせることで,EP用三次元マップ作成システムのリファレンス像として使用でき,CTによる画像作成と比較した場合,効率性や即時性が向上します。 このように血管撮影装置Artisシリーズは,循環器検査手技に対する統合支援環境を構築することで,臨床面だけでなく運用面にもメリットをもたらします。 |
図1 Artisシリーズによる統合支援環境 |