ホーム inNavi Suite シーメンス・ジャパン Technical Note SPECT 3大補正:Advanced SPECT・CT画像再構成
2008年2月号
特集−Cardiac Imaging最前線−循環器画像診断の到達点− W Cardiac Imaging最新技術動向−各社モダリティ別技術紹介
診断用マルチスライスCTを搭載したSPECT・CT「SymbiaT」シリーズでは,心臓SPECT像の信頼性をさらに向上させるため,SPECT 3大補正と言われるCT減弱補正,散乱補正および三次元コリメータ開口補正を組み込んだOSEM画像再構成を標準装備しています。そのAdvanced SPECT・CT画像再構成について紹介します。 ●SPECT・CT撮影 一連の撮影として行われるCT追加撮影は,被検者の被ばくを考慮し,低線量にて行われます。撮影時間はCTタイプや条件により異なりますが,10秒程度で行われます。SPECT検出器は,被検者の圧迫感を軽減するため,背面または側面で待機します。 ●イメージレジストレーション CT減弱補正マップ作成の前に,3断面上でレジストレーションの一致性の確認,および必要に応じて補正を行え,SPECT像とCT像の位置ずれによるCT減弱補正マップエラーを未然に防ぎます。 ●CT所見 CT像の観察により,被検者のサイズ,心臓の位置・大きさ,石灰化,クリップやステントの有無などのSPECT像からでは得られない情報を見ることができます。 ●三次元OSEM画像再構成 心筋血流SPECTデータの一般に困難であった下壁部や前壁で生じやすい体内の不均一や散乱による下カウント低下を簡便に再現性良く,補正を行えます。 |
図1 Advanced SPECT・CT画像再構成 |