シーメンス・ジャパン株式会社

別冊付録

巻頭言

MODERATOR:内藤博昭(国立循環器病研究センター病院 院長)

内藤博昭(国立循環器病研究センター病院 病院長)

2012年8月25日(土),Definition Symposiumは第4回の開催の運びとなった。このシンポジウムは,2管球搭載型Dual Source CT「SOMATOM Definitionシリーズ」の最新知見を報告するもので,今回,Advanced Technologies,Cardio-Vascular Imaging,Dual Energy Imagingの3セッションが企画され,非常に内容の濃い4時間となる。

X線CTは周知の通り,装置としての2つの側面を持つ。1つは,言うまでもなくX線の断層像を作ること,そして,もう1つは,X線の減弱の計測,すなわち,正確な線減弱係数〜CT値の測定器としての側面である。

2管球搭載型Dual Source CT「SOMATOM Definitionシリーズ」は,上記の2つの側面で,いずれも非常に高い性能,優れた特長を有している。

まず,X線断層像を作るという側面からは,高い時間分解能,シャッター速度が非常に速いという特長がある。非分割式ハーフ再構成で75msと,心臓CTにおける高い優位性を実現している。

X線の減弱を計測するという側面では,シーメンス社のX線機器やCTが本来持つ高い性能に加えて,2管球を駆使するDual Energy Imagingにより,2つの異なるX線エネルギー照射で得られる情報から,物性に応じた多様で正確なCT値の測定ができるという特長がある。

これら2つの能力を持ったCT装置として,2管球搭載型Dual Source CT「SOMATOM Definitionシリーズ」は進歩を続け,そして,適応も拡大している。他社のCTでもいろいろなアプローチが行われているが,やはり,高速の四次元ImagingとDual Energy Imagingでは,依然としてSOMATOM Definitionシリーズがトップを走っていると考える。

3セッションともに,非常に興味深い内容で,臨床的有用性の最新知見が報告される。本シンポジウムに期待していただき,本日獲得された情報を皆様の臨床の実際に役立てていただければ幸いである。

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