シーメンス・ジャパン株式会社

別冊付録

座長の言葉

Session I :Advanced Technologies

市川勝弘(金沢大学大学院 医薬保健研究域 保健学系量子医療技術学講座)

市川勝弘(金沢大学大学院 医薬保健研究域 保健学系量子医療技術学講座)

本セッションでは,「SOMATOM Definition Flash」における自動露出機構(AEC)と時間分解能の最新技術について,お二人の演者に発表していただきます。CTの非常に高い機能を用いつつ,さらに被ばくも確実に減らすことや,高い時間分解能で心臓CTの精度を上げることなど,Definition Flashがさまざまな医療現場で力を発揮している現状を技術的な観点からお話しいただけると思います。シーメンスのAECである“CARE Dose 4D”に関する詳細な解析結果と変調機構の分析,そして,2管球による非分割式ハーフ再構成で75msという驚異的な時間分解能をテーマに,シーメンスCTの先進的技術をご報告いただきます。

Session II :Cardio-Vascular Imaging

井口信雄(榊原記念病院 循環器内科)

井口信雄(榊原記念病院 循環器内科)

第1回のDefinition Symposium(2009年)で,「SOMATOM Definition Flash」の国内第1号機の初期使用経験をお話しさせていただいてから早3年が経ちました。各社からいろいろなCT装置が販売されていますが,いまでもDefinition Flashは,特に循環器領域では最高のCTではないかと思いながら,日々使用しております。本セッションでは,4名の演者に講演をお願いしております。まず,心臓 I として,新しい検出器“Stellar Detector”による,冠動脈を中心にした,低被ばくであり,かつ非常にきれいな画像を供覧していただきます。次に,小児循環器をテーマに,Definition Flashが小児にも有用だというインパクトのある画像を,豊富な症例でご紹介いただきます。心臓 II では,MRIの経験を生かして,CTを用いた心筋パーフュージョンの有用性をお話ししていただきます。そして最後に,ポストプロセスとして,救急現場の第一線でsyngo. viaを活用している場面を,実際にデモで示していただきます。非常に充実したセッションになるものと思います。

Session III :Dual Energy Imaging

内藤博昭(国立循環器病研究センター病院)

内藤博昭(国立循環器病研究センター病院)

Session II では,Definition Flashの利点の1つであるシャッター速度の速さと,それを生かした切れ味の良い3D,4Dイメージングを使ったアプローチの臨床的有用性が示されました。本セッションでは,Definition FlashにおけるCT値の計測精度の高さとDual Energy Imagingを組み合わせると,何が可能かということがテーマになります。1題目は頸部,下咽頭あるいは喉頭のがんとその浸潤を評価するためにDual Energy Imagingが非常に有効であるという報告です。2題目は,Dual Energy Imagingを用いたXeイメージとLung PBVを組み合わせることで,肺の換気と血流の同時評価を行うという報告です。そして,3題目の心臓は,心臓CTとしての特長に加えて,Dual Energy Imagingを活用して大動脈弁疾患の評価を行うお話しです。3題ともに,Definition Flashのもう1つの利点である,正確なCT値計測をベースにしたDual Energy Imagingの臨床的有用性について,ご報告いただけると思います。

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