ホーム inNavi Suite フィリップスエレクトロニクスジャパン Technical Note FPD搭載X線乳房撮影システム「MammoDiagnost DR」
2011年8月号
究極のデジタルマンモグラフィに向けて
●MammoDiagnost DRについて
図1 「MammoDiagnost DR」の外観
当社のFPD搭載X線乳房撮影システム「MammoDiagnost DR」(図1)は,乳房撮影に適したX線のエネルギー帯を考慮して,直接変換タイプの高性能FPDを搭載したハイエンド装置です。操作性と患者様への配慮を追究し,他の当社X線装置と同様に,高画質と低被ばくにこだわった設計となっています。
1.低被ばく
プレショットでX線最適撮影条件を事前に計算できるため,効率良く低被ばくでの高画質撮影が可能です。微弱なパルスを照射して,検査部位の詳細な計測を事前に行うオートエクスポージャーコントロール(AEC)により,最適な撮影条件の設定を可能とし,被ばく線量の低減を実現しています。
2.高画質
当社FPD搭載のハイエンドX線一般撮影装置「DigitalDiagnost」シリーズにも装備されているマルチ周波数処理UNIQUE(ユニーク)アルゴリズム*1を適用したことで,わずかなコントラストの変化も描出できます。このため,見落としやすい微小石灰化陰影や腫瘤なども,最適な周波数強調を行い,見やすい画質を実現します。
3.日本市場向けに最適化された画質
画質に妥協を許さない高い品質基準を持つ日本のスタンダードに適合させるために,UNIQUEを駆使して,日本市場でのフィールドテストを行いました。長年のCR技術を持つフィリップスならではの最適化された画質を確認いただけます。
*1 UNified Image QUality Enhancement:画像を周波数ごとに分解して,強調処理を容易に調整できる フィリップス独自の統合型画質向上機能