ホーム inNavi Suite 日立メディコ Technical Note 大腸解析ソフトウエア“CT Colonoscopy”
2010年3月号
CT Colonography関連の製品紹介
CT画像を用いた大腸の仮想内視鏡表示は,腸内に内視鏡を挿入せずに大腸内壁の観察が可能であるため,被検者の身体的負担が少ない検査法として注目されている。大腸解析ソフトウエア“CT Colonoscopy*”は,大腸ポリープのCTスクリーニングという観点から,操作性や表示法に配慮したアプリケーションである。 ●大腸領域の自動認識と経路算出 腹部CT画像から大腸領域を認識して大腸の3D画像を作成し,観察のための経路を算出する。狭窄や閉塞などにより経路の自動算出が難しい場合でも,簡単なマニュアル操作により,追加・修正が可能である。 ●3種類の表示モード 大腸内を観察するための表示モードとして,仮想内視鏡表示(図1),3D-MPR表示(図2),展開表示(図3)の3種類を有する。仮想内視鏡表示は内視鏡検査に似た3D画像表示で,大腸壁面の形状を観察するのに適しており,大腸ポリープの存在診断に有用である。3D-MPR表示は,MPR像と大腸領域の3D画像を融合した表示モードで,大腸の周辺組織やポリープなどの断面構造を観察することが可能である。展開表示は,大腸の走行に沿って切り開いた表示法であり,広範囲な大腸内壁を一望できるため効率的な読影が可能となる。また,仮想内視鏡表示に比べてハウストラによる死角が少ないというメリットもある。 *マルチスライスCT「ECLOS」用アプリケーション(オプション) |
図1 仮想内視鏡表示 |
図2 3D-MPR表示 |
図3 展開表示 |