日立メディコ

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Technical Note

2009年8月号
究極のデジタルマンモグラフィに向けて−最新技術解説

MRI−日立超電導オープンMRI「OASIS」RAPID Breastコイル

日立が新たに開発した超電導オープンMRI「OASIS」は,これまでにない高磁場MRIの高機能と,開放感あふれる撮像環境を両立した新世代MRIシステムです(図1)。さらに,垂直磁場方式による高感度受信コイルのメリットを生かして,高画質を得ることができます。特に,乳房の撮像においては,広い撮像空間が被検者に安心感を与え,楽な姿勢で検査を行うことができます。

乳房専用に開発したRAPID Breastコイル(図2)は,これまで困難であったパラレル撮像技術“RAPID”を垂直磁場用の受信コイルにおいて実現しました。ソレノイド型コイルは,体軸方向においてはシンプルな形状で高感度を得ることができますが,被検者の下部に設置して受信する場合は複雑なコイル形状となり,高い技術が要求されます。また,RAPID技術の適用には,複数のコイルエレメントを適切な感度分布を持って配置する必要があり,これまでの垂直磁場用受信コイルにない新たな技術開発が必要でした。

RAPID Breastコイルは,両乳房を同時に撮像することが可能で,側臥位による撮像で被検者の負担を軽減できます。コイルの構成は8エレメントで,2方向においてRAPID撮像を実現しています。


図1 OASIS外観
図1 OASIS外観
図2 RAPID Breastコイル
図2 RAPID Breastコイル


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