ホーム inNavi Suite GEヘルスケア・ジャパン Technical Note子宮筋腫日帰り治療を可能にしたMRガイド下集束超音波治療“MRgFUS”
2012年8月号
Women's Imagingにおける質の高い検査・診断を実現する最新技術
日本人女性の4人に1人が持っていると言われる子宮筋腫を切らずに治療を行い,日帰り治療も可能としたのが,「ExAblate 2000」です(図1)。ExAblate 2000は,集束超音波を体外から筋腫に照射し,子宮筋腫を熱凝固させて壊死させる装置です。
図1 ExAblate 2000の治療イメージ
●集束超音波照射による低侵襲な子宮筋腫治療
テーブル内の超音波発生装置から,集束超音波を照射して子宮筋腫の治療をするので,患者はテーブルに寝ているのみで,麻酔やメスも使いません(図2)。
図2 集束超音波照射の仕組み
●MRgFUSのメリット
1.MR画像を基にした温度マップの表示
集束超音波照射中の体内の温度変化を3秒ごとに取得し,温度グラフを確認できるため,安心して治療ができます。
2.MRガイド下で治療計画から評価まで
MR画像を用いて治療計画やモニタリング・治療後の評価までを行います。
3.検査用テーブルとワンタッチで交換
治療に用いるときには,GE MRI装置の特徴であるモービルテーブルをExAblateのテーブルにスムーズに交換可能です。
●子宮筋腫日帰り治療を可能とするMRgFUS
この治療の最大の特徴は,メスを使わない点にあります。そのため,MRgFUSは子宮筋腫の日帰り治療を可能にします。例えば,昼に病院に来て,夕方には子宮筋腫治療が完了し,次の日には通常の生活に戻るということも可能で*,患者さんへの負担が非常に少ない治療法と言えます。
*実際の治療においては,治療後の経過や体調により,場合によっては入院が延長となる場合もあります。
医療機器承認番号:22100BZX00931000
販売名:MRガイド下集束超音波治療器ExAblate 2000