ホーム inNavi Suite GEヘルスケア・ジャパン Technical Note冠動脈CT検査におけるGEの最新技術
2010年1月号
Cardiac Imaging最前線 −最新CTがもたらすイノベーション−
MDCTの登場により,冠動脈CT検査は研究的な要素からルーチン検査という位置づけに変遷した。現在では,MDCTによる冠動脈病変評価の有用性に関する報告は国内外の多くの施設で行われている。 |
図1 SnapShot Pulse |
図2 Adaptive Gating Irregular Beatが発生したら,それを避けて撮影する。 Irregular Beatを何回まで避けるかの設定も可能である。 |
また,新しい画像再構成法“ASiR(Adaptive Statistical Iterative Reconstruction)”は,高解像度高画質を最小限の被ばく線量で実現可能とした。この画像再構成法は,逐次近似法を応用し,ノイズやアーチファクト成分のみの除去を可能にした画期的な画像再構成方法である。ASiRを使用することにより,X線量を半分に落としたとしても,十分なSNRを保つことが可能となる(図3)。 |
図3 ASiRの原理 |
GEヘルスケアは,常に最良の診断画像を最小限の犠牲(被ばく)で提供可能な装置の開発を進めてきた。MDCTを世界に先駆けて開発・発表し,最適な線量で最適な画像収集を可能としたCT-AEC機能(Auto mA)を早くから実用化した。また,心臓CT撮影による被ばく線量を,ヘリカルスキャンと比較して最大90%も低減可能とする撮影法(SnapShot Pulse)も早くから実用化し,いまや多くの施設で積極的に使用いただいてる。 |