「Infinia（インフィニア）」は，核医学用にデザインされた専用のX線CTを搭載可能なSPECT装置です。
通常SPECT装置では，人体から出てくる微弱な放射線は，カメラに到達するまでに患者さん自身によって吸収され減弱されます。Infiniaでは，この吸収を補正するために考案された専用のCTを採用することで，より深部の病巣もより鮮明に描出が可能です。また，このCT画像は局所的に集積するRI画像の位置同定にも役立ち，従来にない診断を可能にします。

● 骨ホールボディ検査

SPECT装置による，乳がんの骨転移を検索する骨ホールボディ検査に加え，近年では，SPECT撮影時のコリメータと検出器の応答関数を補正する方法（Evolution）が開発されたことで，撮影時間が半減し，ホールボディSPECTが現実的になっています。

● センチネルリンパ節シンチ

センチネルリンパ節シンチでは，術中プローブでの検出が難しい遠隔部位のリンパ節の描出を見逃さないことで，術中プローブとの相補が期待されます。また，X線CTを搭載可能なSPECT装置では，吸収補正による画質の向上と集積位置の確認が容易に行えます。

＊画像の重ね合わせは核医学ワークステーション「Xeleris」で行います。