Breast Imagingにおける当社の「LOGIQ 7，S6」の技術を紹介します。

● 微細石灰化の検出能を向上

超音波で乳がんの微細石灰化を描出するには高い分解能が必要です。距離方向や方位方向の分解能以上に，制御の難しいプローブの厚み方向の分解能が大きく影響します。
アクティブマトリクスアレイ技術を搭載したM12Lプローブは，浅部から深部まで均一で薄いビームを形成し，プローブの厚み方向の分解能を向上させ，微細石灰化の検出に貢献します。

● ユニークな診断情報を追加

高周波4Dプローブ4D10Lを使用すると，プローブを固定したままで，厚み方向の距離までも正確なボリュームデータを瞬時に取り込むことができます。
ボリュームデータからは，通常の断面であるA断面，それに直交するB断面，前額断面にあたるC断面を自由に表示可能です。このC断面は，乳がんによる周囲組織の引き攣れの表現に優れ，腫瘍の形態診断に新しい情報を提供します。

● 超音波診断の客観性を向上

Breast Imagingに対するボリュームデータの応用は，C断面に限られたものではありません。直交三断面表示，任意の断面でCTやMRIのように連続断面を表示するTUI，スライス厚を自由に変えてコントラスト分解能を向上させるVCIなど，さまざまなツールが用意されています。
さらに，検査時には気づかなかった情報も取り込まれるボリュームイメージングに，GainやZoomなどさまざまなパラメータを検査終了後もその場に患者がいるかのように調整できるGE独自のRAWデータ技術を組み合せることで，真の意味での読影が可能となり，従来の超音波診断の枠を超えた画像診断を可能にします。