本来、電子カルテやオーダリングが整備され、RISが整った上でのPACSというのが正しい姿なのかもしれないが、当院では電子カルテと画像診断についてのオーダリングはなく、RISとの連携も不完全な状況でのPACS運用となった。そのような状況においては、人のコミュニケーションが不足すると、あちこちで不平不満、そして、思わぬ事態が発生することもある。大規模なシステムの導入に際しては、十分な組織作りが大切であると痛感した。
一方、初めて導入する場合は全体図を描くことは困難であり、その隅々までを把握することも困難である。今回の導入に当たっては、製品の柔軟性を重視した点は良かったと思っている。ただし、GE社製品のラインナップの多さと多機能であるがゆえの問題でもあるが、操作性の統一と機能の統合が望まれる。今後も、国内ユーザーの意見やニーズを十分に吸い取り、さらなる進化を望みたい。
稼働したばかりではあるが、当院におけるCentricity PACSが成長し、成熟することに期待している。 |