東陽テクニカ

モニタ“プラスアルファ”で市場要求に応える

東陽テクニカでは，モニタ販売のみではなく，“プラスアルファ”を合い言葉に，整形外科用，マンモグラフィ用などのさまざまなアプリケーションも同時に提供しております。そのため，アプリケーションに応じた適正モニタは何かを説明するなど，お客様に“プラスアルファ”をご提供していきたいと思っております。
また，モダリティ分野では画質改善ソフトウェアをご紹介し，各モダリティメーカーの絵づくりをお手伝いさせていただいております。今後もモニタにおいての画像診断が普及する中で，モニタ“プラスアルファ”をお客様，モダリティメーカーに向けて提供していきたいと思っております。

東陽テクニカでは，バルコ社製医用画像モニタ「Coronis」「Nio」「MDRC」など，1メガ〜6メガピクセル，カラー・モノクロと，用途に合わせた最適なモニタを提供します（図1）。新製品であるモノクロ高精細液晶モニタ「Coronis Fusion 10MP」と高輝度カラー液晶モニタ「Coronis Fusion 6MP DL」の2つのFusionモニタをはじめとした豊富なラインナップは，圧倒的なパフォーマンスにより読影環境を一変し，生産性を高めます。また，すべての製品に標準装備となっている精度管理ソフトウェア「Medical QA Web」が，人的負担を最小限にし，長期間にわたって高品質な画像を提供します。

整形外科領域でのフィルムレスをめざすご施設向けに，デジタルプランニングツールOrthoPlanner Proを紹介します（図2）。複雑かつ専門的な作業が多い整形外科では，フィルムレスに切り替えることができず，多くの病院が頭を悩ませています。OrthoPlanner Proでは，日ごろ整形外科医師がフィルム上で行う計測や作図，テンプレーティングをモニタ上で実現。また，デジタルの利点を生かし，拡大率補正により正確な作業が可能となります。医師ごとに計測手順を登録できる「カスタム計測」により医師の負担を大幅に削減。モニタ上で骨をトレースする「アウトライン機能」，国内外主要インプラントメーカーのデータを豊富に実装した「テンプレーティング機能」により，完全フィルムレスを実現します。

東陽テクニカ製デジタル・マンモグラフィ画像ビューアMammoRead（図3）は，すでに200を超える医療施設で使用され，急速に普及するマンモグラフィ・ソフトコピー診断手法の確立の一助を務めていますが，東陽テクニカは日々の画像診断の現場で生まれる新たな要求に応えるべく常に製品改良を重ねており，このたび画像診断支援機能を一層強化しました。国内のFPD，CRを問わずすべてのメーカーのデジタルマンモグラフィに対応し，画像表示時に撮影装置メーカーを見わけ最適LUTを自動適用して，また異なる解像度の画像比較においても表示条件を連動させるなど，マルチベンダー対応を実現しています。CADマーカー表示に関してもDICOM標準CAD SRに対応し，読影ワークフローの中で効果的にCADマーカーを利用することを可能としています。

図3　MammoRead

GOP VIEWは，モダリティメーカー対象の超音波，X線静止画・動画像，MRI，CT，歯科等，さまざまな分野でご使用いただける画質改善ソフトウェアです（図4）。現在の画質を向上させるだけでなく，X線分野では低線量で従来線量の画質を実現することも可能です。また，DSP, GPU等幅広いプラットフォームに対応しています。全世界で5万ライセンスを超える実績を誇り，チューニングによって最適かつ独自の画質を実現することが可能です。

図4　GOP VIEW

手術室では，術野カメラ，内視鏡，CT/MR画像等，さまざまな画像が使用されていますが，それぞれ表示するモニタ種類，室内のモニタ位置などが異なる場合，必ずしも効率的な環境とは言えません。SuperView XMP/XMPSは，このような複数の画像を1つ，あるいは複数のモニタにまたがって表示させ，画像の切り替え，レイアウト，ズームにより最適な配置で最適なサイズの画像を表示させることが可能です（図5）。リアルタイム性に優れ，1分1秒を争う手術環境に適したソリューションです。

FPDディテクタ周辺基盤など，主にX線関連の基盤およびユニット（図6）。1枚ボードにてFPDからのデータアクイジション，画像リビュー，DICOM転送の機能を持っています。用途としては，透視，アンギオ，モバイルCアーム装置に使用可能です。

図6　X線関連の基盤およびユニットのカスタムOEM製品