Spring of 2011—モダリティWeb展示会

テクマトリックス

テクマトリックスは10年先のPACSを見つめています。
“Over the Cloud”

PACSはデータを蓄えるだけではありません,フィルムレスはその一歩。情報公開から共有へさらにその先を見つめたシステム作りにこだわります(図1)。

図1 その先を見つめたシステム作り
図1 その先を見つめたシステム作り

●症例データベース「SDSクラウドラック」
臨床に関する,あらゆるデータを管理,容易に閲覧

SDSクラウドラックは,臨床や研究,教育支援を目的とした症例画像データベース管理ツールです(図2)。
臨床に関する,あらゆるデータを管理し,容易に閲覧することができます。
いままでの症例データベースとの違いは,院内にとどまらず多施設共同構築を可能とした症例画像データベース管理ツールであることです。データのクラウド化が進む中,診療・教育に有効なデータをデータセンターで管理して,病院内や外部の多施設での専門医同士の知識,症例情報の共有など広く活用したいというニーズに応えます。
SDSシリーズ製品の医用画像ビューワ「SDS Viewer」,レポーティングシステム「SDS Report」と組み合わせることで,臨床画像データや所見データを手軽に取り込むこともできます。

図2 SDSクラウドラック
図2 SDSクラウドラック
簡単に投稿,共有できる
  • 臨床画像やレポートを,簡単に投稿,共有できます。
  • 臨床画像の画面表示状態(画面レイアウトや過去画像との対比,アノテーション情報)を再現することもできます。
  • 重要な症例に関連するファイル(学会資料や研究用症例,病理組織画像,音声,動画など)も投稿,共有できます。
ほしい情報をすばやく表示
  • 類似症例など関連性のあるファイルを,任意のキーワードつけて,グルーピングできます。
  • 臨床画像に病理結果を貼り付けるなど,ファイル同士を関連づけることができます。
  • 全文検索をはじめとするさまざまな検索機能で,ファイルを直感的に見つけることができます。表示方法も一覧,アイコン,サムネイルから選択できるほか,簡易プレビューができ,視認性を高めています。
  • 外部出力機能を持ち,学術研究活動にも利用できます。
情報の機密性や安全性を考慮
  • 臨床画像やレポートの個人情報が自動的に除去されます。
  • ファイルごとの公開範囲,ユーザーごとの操作権限を制御できます。
  • ユーザーの操作はすべてロギングされ,管理者が閲覧できるようになっています。
複数施設での共有
  • 医療機関側での運用規定などが整備されれば,データベースシステム自体を商用のデータセンターに設置し,複数の医療機関で共有することもできます。
●検像システム「SDS検像システム」
院内の運用フローにマッチするようにデザイン

SDS検像システムは,使い勝手と運用を考慮した,新バージョンの検像システムです(図3)。従来のSDS検像システムから大きく機能アップをして,院内の運用フローにマッチするようにデザインされています。

図3 SDS検像システム
図3 SDS検像システム

Web型の検像システム

従来の一般的な検像システムは,専用端末や小型サーバで動作するものでした。例えばX線エリア,CTエリア,MRIエリアといった形で何か所かに検像端末を設置すると,当然ですが各々の検像端末上で操作できる範囲は,各々の検像端末に接続されている検査装置のデータに限定されてしまいます。新検像システムはWeb型であるため,検像端末を散らばったエリアに何台設置しても,すべての検像端末で病院内すべての検査データを操作することが可能です。時間外等,診療放射線技師の人数が少なくなる時間帯の運用への効果が期待できます。

自動検像機能の充実

チェックする必要のある項目,画像の配置などは,事前にプリセットで指示を入れておくことにより,自動的にチェックを行います。患者属性,線量(s値),画像の並び順,自動分割機能などがあります。
これにより,現場の作業負荷を減らし,本来の画像確認業務に注力いただけます。

直感的でわかりやすい画面構成

直感的でわかりやすい画面構成。マニュアルなしで操作が可能になるよう,画面に載せる情報をデザインしました。

オーダ,患者マスター等の外部連携

SDSワークリストシステムと連携することにより,検像時点でオーダの内容を確認しオーダ情報とのマッチングも可能です。

PACS全体のフロー管理

検像機能にプラスして,画像のデータフローをマネジメントできる,集中管理コンソールの機能も本端末に実装しています。院内の画像の流れをコントロールし,撮影後素早いタイミングで画像の配信を可能にする検像システムです。

●モバイル端末対応ビューワ「SDS Mobile Viewer」
利用シーンに応じ2つの方式で対応

モバイル端末としては,携帯端末の特性と回線状況(3G回線, Wi-Fi)から,利用シーンに応じたフレキシブルな切り替えが必要となることを考慮し,2つの方式で対応します。
1つは広くモバイル端末(iPhone,ノートPCほか)に対して,DICOMデータを配信する方式です(1)。近日中にiPhone上で稼働する簡易DICOMビューワとデータ配信管理モジュール(SDS Mobile Companion)をiTunes App Storeから配信予定です(図4)。
もう1つの方法としては,サーバ側での処理と,ローカル処理を組み合わせたシンクライアントに準ずる方式があります(2)。

図3 SDS検像システム
図4 SDS Mobile Viewer

(1)方式の場合は,iPhoneアプリをインストールし配信されたDICOM画像を参照します。
データ受信アプリを起動し,DICOMデータをあらかじめ取り込むため,画像を参照する時点ではすべてローカルで処理が完結します。例えば,出張先のホテルでWi-Fi環境を確保し受信モードにして食事へ。部屋に戻ればすべてのデータが到着しているイメージです。画像のみならず,遠隔画像診断の依頼情報なども同時に管理,配信されます。ただし,一時的にクライアントにDICOMデータを保持するため,個人情報の保護という観点から,データは送信元で匿名化してから送出する機能を実装しています。
(2)の方式は,参照したいときに利用者が端末から検索することで,サーバ側のデータを参照します。電話,メール等で画像を確認してほしいことのみ通知すれば,その通知(例えばメール中に指示されたURLリンク)を起点に,利用者はモバイル参照用のサーバにアクセスして,オンデマンドで必要な画像のみを参照できます。
施設側での検査実施から,画像確認までのターンアラウンドの短縮,迅速な画像閲覧に有効な方法になると考えます。また,このハイブリッド型シンクライアント方式は,最新のHTML5の技術を応用しています。Webブラウザ上で動作するため,クライアントのOSに依存せずに,iPhone,Android端末などから利用可能となります。
今後,さまざまな携帯端末の登場,また発展が期待される中,クライアント環境に依存しないモバイル対応として汎用的なソリューションに成り得ると考えています。出張先での遠隔画像診断等,モバイル端末自体が特殊な存在ではなくなってきています。セキュリティを確保した上で,PACSの延長線にあるものとして,自然に利用可能なモバイル端末対応を進めています。リリース時期は(1)方式は実運用試験段階にあり,(2)方式は6月リリースを予定しています。

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テクマトリックス株式会社
医療システム事業部医療システム営業部
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