Spring of 2011—モダリティWeb展示会

スター・プロダクト

MRI室周辺のリスクマネジメントのためのモニタリング機器などを提供

スター・プロダクトは,MRI室周辺のリスクマネジメントを目的とする製品を取り扱っています。MRI室には強磁性体を持ち込むことができないため,使用できる機器は限定されますが,操作室と被検者との間が遮断されてしまうMRI室にこそ,リスクマネジメント手法としてモニタリング機器が必要です。また,米国ジョイント・コミッションで義務化のガイドラインが発表されたように,MRI室入室前に磁性体チェックを行い排除できる環境を整える対策は,磁性体吸着事故の防止のために必須です。

●MRI室用パルスオキシメータ「7500FO」
MRI検査中のSpO2モニタリング
図1 7500FO MRI室用パルスオキシメータ7500FOは検査中の被検者の呼吸状態をモニタリング
図1 7500FO
MRI室用パルスオキシメータ7500FOは検査中の被検者の呼吸状態をモニタリング

MRI検査実施中の被検者の経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2),脈拍数をモニターすることができます(図1)。呼吸障害時,麻酔下,鎮静下,造影剤使用時,小児などのMRI検査は常に危険を伴います。パルスオキシメータでモニターすることにより,患者の容態が急変しても即座に知ることができます。光ファイバーセンサーは成人から新生児まで対応できます。
また,「外部監視システム」と合わせて使用することにより,操作室に設置したPCで常時監視が可能です。
保証期間2年,修理も対応しています。

●MRI室用血圧計「マグライフ・ライトシリーズ」
ガントリ内の被検者の血圧モニタリング
図2 マグライフ・ライト(写真はモデルS/N) マグライフ・ライトはMRI検査中の被検者の血圧測定が可能
図2 マグライフ・ライト(写真はモデルS/N)
マグライフ・ライトはMRI検査中の被検者の血圧測定が可能

マグライフ・ライトNは,MRI検査実施中の患者の非観血的血圧値(NIBP)・脈拍数をモニターすることができます(図2)。パーフュージョン検査時や降圧剤使用患者の検査時,また造影剤を使用した場合のアナフィラキシーショックの危険性など,血圧の急激な低下や脈拍数の上昇が考えられる場合には,血圧測定がリスクマネジメントとして有効です。SpO2も測定できるモデルS/Nもあります。
外部監視システムと合わせて使用することにより,操作室に設置したPCで常時監視が可能です。
保証期間1年,修理も対応しています。

●外部監視システム
ガントリ内の被検者のモニタリング状況を,操作室でリアルタイムに確認することが可能

MRI室用パルスオキシメータ7500FO,MRI室用血圧計マグライフ・ライトシリーズによる測定結果を,操作室に設置したPC画面上に送信します(図3)。これにより,操作室からガントリ内を目視で確認しづらい環境でも,被検者のSpO2,脈拍数,また血圧値を常時監視することが可能になり,状態を簡単に把握することができます。
万一の緊急時もPC側のアラームで警告させることができますのでリスクマネジメントに有用です(図4)。

図3 外部監視 7500FOやマグライフ・ライトのモニタリングデータを操作室側でリアルタイム表示
図3 外部監視
7500FOやマグライフ・ライトのモニタリングデータを
操作室側でリアルタイム表示
図4 外部監視 アラーム アラーム状況発生時は音と画面の点滅で警告
図4 外部監視 アラーム
アラーム状況発生時は音と画面の点滅で警告
●MRI室用オーディオ「SK」シリーズ
ガントリ内の音声の取得

SKシリーズ(2002/1002)は,MRI室用のオーディオシステムです(図5)。まずヘッドフォンでガントリのスキャニング音を遮断することで音響外傷の予防措置になります(図6)。また,音楽を流すことができるので,被検者の不安感を最小限に抑え,リラックスして検査を受けることができます。さらに,2002シリーズは双方向〔(1)操作室→被検者 (2) 被検者→操作室〕の音声通話が可能です。ガントリ内の状況を音声により把握することができるので,より高次のリスクマネジメントが可能になります。
保証期間1年,修理も対応しています。

図5 MRI室用オーディオシステム設置イメージ。 操作室からの音声指示伝達,ガントリ内の音声取得が可能。音声によるリスクマネジメントに。
図5 MRI室用オーディオシステム設置イメージ。
操作室からの音声指示伝達,ガントリ内の音声取得が可能。
音声によるリスクマネジメントに。
図6 MRIオーディオ ヘッドフォンにより音響外傷を防止。また,操作室からの音声を伝達します。
図6 MRIオーディオ
ヘッドフォンにより音響外傷を防止。また,操作室からの音声を伝達します。
●磁性体検知装置「セーフスキャン」
MRI室への強磁性体の持ち込みを防ぐため入室前チェック

セーフスキャンは,磁性体のみを検知しアラームを発します。従来の金属探知機は,装置から電磁波等を発生させて,通電する物質(金属)を検知します。しかしこの方法では「通電しないが磁性体の物質(例:セラミック磁石)」は検知されません。また,電子機器などの作動にも干渉してしまいます。セーフスキャンは,環境に存在する静磁場を利用する検知方法のため,金属ではなく磁性体を検知します。入室前のチェックポイントとして,出入口や廊下に設置することができます(図7,8)。
保証期間1年です。

図7 セーフスキャン アーチ セーフスキャン(アーチタイプ)。入室前の磁性体チェックに。
図7 セーフスキャン
アーチ セーフスキャン(アーチタイプ)。
入室前の磁性体チェックに。
図8 セーフスキャン ピラー 自立式の磁性体検知装置 セーフスキャン(ピラー)。設置場所の選択が広がります。
図8 セーフスキャン ピラー
自立式の磁性体検知装置 セーフスキャン(ピラー)。
設置場所の選択が広がります。

問い合わせ先:
スター・プロダクト株式会社
〒113-0033 東京都文京区本郷7-2-3
TEL 03-3812-6005 FAX 03-3812-6006
http://www.starprod.co.jp