Spring of 2011—モダリティWeb展示会

シーメンス・ジャパン

画像診断に新しい未来の可能性
Images, my way. ─その瞬間から,未来へつながる。

昨年のITEM 2010で国内初出展を果たしたまったく新しい画像診断ITソリューション「syngo.via」。
そして,シーメンス独自の先進的な被ばく低減プログラム「CARE」。
現代の医療では,患者様のQOLを高めるため,低侵襲な検査でありながら高品質な画像をスピーディに提供することが求められています。
シーメンスはこれまで,単に装置のスペックを高めるだけでなく,ワークフローの改善を重視し,さらには患者様や医療に携わる方々に負担の少ない検査を実現することを主眼に置いて,当初より研究開発を進めています。

●画像診断ITソリューション「syngo.via」(図1)
Images, my way. ─その瞬間から,未来へつながる。
図1 syngo.via
図1 syngo.via

フィルムレス化が進む医療の現場では,いま,画像データ量の急増という問題や,さまざまな業務における時間短縮へのニーズが浮上しています。
syngo.viaは,検査オーダの発行から読影,レポート配信までの一連の“ターンアラウンドタイム”を大幅に短縮する,まったく新しい画像診断ソリューションです。syngo.viaを導入するだけで,ばらばらに存在していた既存のシステムやインフラのすき間を埋め,必要な画像を用途に合わせて適切な形で参照することができます。

Auto Processing

患者名を選択するだけでsyngo.viaが自動的に読影準備を行いますので,最適な環境で読影を開始できます。サーバ内では,検査種別ごとに登録した3つの機能が実行されます。

*事前に定めた使用者の設定に従います。

Accessibility

電子カルテやレポートとのアプリケーション連携はもちろんのこと,他社製品をも含めた既存の読影端末システムとの融合,HL7やDICOM SRで他システムへの送信など,さまざまなシステム連携が可能です。

Anytime, Anywhere**

ネットワーク環境さえあれば,いつでもどこでも院内の端末を利用して,さまざまな機能を活用することができます。しかも,client server technologyとserver side processingにより,クライアント端末やネットワークに特別なスペックは不要です。
**ネットワーク接続環境下(医療施設様のセキュリティポリシーに則ったネットワークが構築されていること)を前提としています。

●被ばく低減プログラム「CARE」(図2)
Life is precious. Take CARE. ─すべての人々に優れたケアを。
図2 Life is precious. Take CARE.
図2 Life is precious. Take CARE.

被ばく低減テクノロジーのイノベーションリーダーであるシーメンスは,常にALARA(As Low As Reasonably Achievable)の原則を順守してきました。そして,研究開発の段階から,このALARA原則に基づき,画像診断とインターベンションにおけるシーメンス独自の被ばく低減プログラムを採用してきました。それが,「CARE」です。

* CAREとは,Combined Applications to Reduce Exposureの頭文字から成り,被ばく低減に対する複合的アプリケーションを意味します。

CARE for your patients. ─患者様により優れたケアを。

より優れたケアと最小限の被ばくで高品質な画像を提供することは,すべての患者様,とりわけ小児や複数の検査を受ける必要がある患者様にはきわめて重要です。シーメンスのCAREに基づいたさまざまな被ばく低減機構が,優れた患者ケアと被ばくの最小化を実現します。

CARE for your staff. ─スタッフにより優れたケアを。

CAREによって医療スタッフは低線量の検査からクオリティの高い画像診断情報を得ることができます。CAREはトレードオフの関係にある低被ばくと高画質を両立し,医療現場の環境と質を向上させます。

CARE for your business. ─経営により優れたケアを。

医療における生産性の向上は重要な課題です。CAREにより検査スピードは向上し,スループットとシステム稼働率が高まり,そして患者様の快適性も向上します。高いレベルの医療を提供できる環境は,最高レベルの医師やスタッフにとっても大きな魅力となります。

●128スライスCT装置 「SOMATOM Definition AS」(図3)
Maximize Outcome. Minimize Dose.
高機能・高画質をはじめとするCTに求められる「最大のアウトカム」を,最新のハード&ソフトウエアにより「最小限の被ばく」で提供します。
図3 SOMATOM Definition AS
図3 SOMATOM Definition AS

SOMATOM Definition ASは,多様化する検査への対応,被ばくの低減,検査時間の短縮,コスト削減といったCTに求められる多様なニーズを高次元で結実させた新世代のマルチスライスCT装置です。 新たに搭載されたFAST CAREは,高機能・高画質をはじめとする医療の質,自在かつ最適なオペレーションなど「最大の効果」を「最小限の被ばく」で得るために開発されたシーメンスの最新のソリューションです。

Be FAST ─Fully Assisting Scanner Technology

「FAST」は,ワークフローを向上するための最新テクノロジーの総称です。スキャン範囲や画像再構成範囲を撮影部位に応じて自動的に,よりスピーディに設定する「FAST Planning」など,FAST機能を活用することで,従来は時間を要したスキャン過程の複雑な手順が自動化されます。
これは単にワークフロー効率が向上するだけでなく,検査結果の再現性を高め,被検者の負担を軽減するなど,総合的に臨床アウトカムを最大化します。

Take CARE ─Combined Applications to Reduce Exposure

CAREとは,シーメンス独自の総合的な被ばく低減プログラムです。rawデータベースの逐次的再構成法で,さまざまなプロトコールにおいて画質向上と最大60%の被ばく低減を実現する「SAFIRE」などのソリューションが,最小限の被ばくで最大の効果を提供します。

●インルーム検査用多目的FD透視診断システム「LUMINOS Session」(図4)
多目的透視装置としての撮影機能を強化。
インルーム検査時のワークスペースやスタッフ連携にも配慮したデザインにより,迅速で正確なチーム医療をサポート。
*インルーム検査とは,内視鏡検査のような室内手技がメインである検査を意味しています。
図4 LUMINOS Session
図4 LUMINOS Session

胃透視検査など健診業務を中心に利用されてきたX線透視診断装置は,近年,内視鏡検査へも利用が拡大しているほか,整形領域系や血管系インターベンション検査へも利用されるようになってきており,求められるニーズも多目的用途へと変わりつつあります。
このような状況の中,「LUMINOS Session」は多岐にわたるインルーム検査を迅速かつ安全に進めていくために,撮影モードの多機能化を図るとともに,装置を構成するユニットのデザインに着目して開発を行いました。この新しい設計構想により,検査を実施する医師,看護師,診療放射線技師間の相互連携を高め,迅速で正確なチーム医療の遂行(セッション)へとつなげられる設計となっています。

1. マルチアクセス設計

撮影速度性能の向上や自動画像表示機能の導入など,多目的装置としてハードウエア・ソフトウエア機能を一新。多彩な撮影モードやポジショニング機能を使い,多様な検査形態に対応できる設計になっています。

2. マルチレイアウトコンセプト

スタッフ同士の視線を確保するインルーム検査のための設計構想「マルチレイアウトコンセプト」を採用。スタッフと周辺機器のためのワークスペースを確保し,スムーズな連携をサポートします。

3. スマートデザイン

迅速にインルーム検査を行うための作業領域の確保やスタッフ間の連携だけではなく,検査時に使用される装置のパーツデザインや機能性にも配慮しました。

問い合わせ先:
シーメンス・ジャパン株式会社
〒141-8644
東京都品川区大崎1-11-1 ゲートシティ大崎ウエストタワー
TEL 0120-041-387
http://www.siemens.co.jp/healthcare/