ホーム Spring of 2011—モダリティWeb展示会 2011年新製品発表コニカミノルタヘルスケア
コニカミノルタヘルスケア
「Action! 明日への新提案」をテーマに,ワイヤレスカセッテ型DRなどを提供
2011年,コニカミノルタヘルスケアは,「Action! 明日への新提案」をテーマに,お客様にとってより良いヘルスケア環境をご提案してまいります。
独自技術による軽量・安全・低被ばくのワイヤレスカセッテ型DRをはじめ,超小型CR・高性能超音波装置などの新製品がぞくぞくと発売されます。
今後のコニカミノルタヘルスケアにご期待ください。
X線撮影の分野において,カセッテ撮影は,CRが依然として多く使用されています。カセッテタイプDRも徐々に導入されつつありますが,カセッテ用途には重量が重く,また,パネルへの電源供給とデータ通信を兼ねた有線ケーブルが付属しているなど,作業性に影響する課題を多く残していました。コニカミノルタは,カセッテ用途でCRを凌駕すべく,カセッテ型DRに求められる要件と機能を分析し,有線・無線双方で利用可能なカセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR」を開発しました(図1)。
図2のように保護膜を介さずに,CsI(ヨウ化セシウム)シンチレータ(蛍光体)をTFTセンサーパネル上に直接接触させる「直接貼り合わせ技術」を採用したため,シンチレータで発した光をTFTとの接触面で拡散させることなくフォトダイオードまで導くことが可能となり,より精細な画像を形成します。
この新構造と独自のCsI柱状結晶成長技術により,CRに比べ約半分のX線照射量でも高画質の診断画像を得ることができます。
図2 AeroDRが採用した「直接貼り合わせ技術」
重量は内蔵されたバッテリー含め2.9kgと,ワイヤレスタイプDRとして世界最軽量を達成しました(図3)。また,パネル筐体(外装)に,カーボンファイバーを採用し,これを継ぎ目のない筒状モノコック構造として仕上げたため,荷重や衝撃に強い,堅牢性の高いパネルを実現することができました。また,撮影された画像はX線曝射後,1秒台でコンソールに高速表示されるので,待ち時間なく瞬時に画像を確認することができます。ワイヤレスならではの使い勝手は,軽量化,高堅牢性,高速表示と相まって,これまでにない快適な操作性を実現します。
AeroDRでは,次世代バッテリーとして注目されているリチウムイオンキャパシタを業界で初めてカセッテDRに採用。リチウムイオン二次電池に比べて,安全性が高く,過充電,落下衝撃などに起因する発火の心配がありません。また,画質性能や処理速度を維持したまま,大幅な省電力設計に成功(図4)。従来の約1/4〜1/5のフル充電電力量で120画像/2時間の撮影が可能です。さらにリチウムイオンキャパシタの採用と省電力設計により,充電時間を大幅に短縮。クレードルを使用した高速充電では,わずか30分程度でフル充電が完了します。さらに,継ぎ足し充電や充放電を繰り返しても劣化しにくいことから,バッテリー交換の必要もなく,交換の手間とコストがかかりません。バッテリー交換用の取り出し口がなくなり,バッテリー内蔵の一体型構造が可能となるため,製品強度も格段に高くなっています。
卓上型CR装置REGIUS Σは,世界最軽量の28kgを実現(図5)。超コンパクト設計でスペースが少ない診療所でも容易に設置が可能です(図6)。気になる動作音も非常に静か。待機時の音はゼロ。設置レイアウトの自由度が向上します。
*2011年4月現在。医療用/明室タイプの半切対応機として。
図5 卓上型CR装置REGIUS Σ |
図6 スペースが少ない診療所でも設置が容易 |
図7 消費電力は自動現像機の約1/10以下
REGIUS Σは,ユーザーメンテナンスフリー。装置本体の日常のお手入れは不要です。 さらに本体重量&省電力設計&梱包材にもこだわり,CO2排出量は従来CR機と比べて約64%も削減できました(図8)。究極のCR装置をぜひ体感してください。
図8 CO2排出量を従来CR機の約64%も削減
コンパクト,エコロジー,経済的だけじゃない。REGIUS Σの処理能力は,クラス最高レベルの48枚/時処理。撮影カセッテは,半切サイズから六切サイズ,15cm×30cmサイズと幅広く対応しています(図9)。さらに撮影カセッテは,従来品と比べて軽量化を実現しています。
図9 幅広く対応した撮影カセッテ
コニカミノルタ製の超音波診断装置2機種目のSONIMAGE 613は,SONIMAGE 513で要望の多かった内容を追加し,新発売しました(図10)。 特に画質面の向上,機能の充実を図り,従来の内科系診療所だけでなく,整形外科領域でも使いやすい工夫を搭載しています。 SONIMAGE 613は,以下の特徴を持っています。
(1)見やすい17インチLCDモニタ
(2)表在など浅い部位を横長に検査できる上下2画面レイアウトを採用
(3)画像処理ソフトを搭載
(4)計測作業を効率化するため自動計測機能を搭載
(5)検査準備と画像保存の作業を効率化するREGIUS Uniteaとの連携機能を搭載
SONIMAGE 513は15インチモニタを採用していますが,検査画像をもっと大きく観察したいというご要望が多く,SONIMAGE 613では,17インチサイズを採用しました(図11)。
画像表示エリアはSONIMAGE 513に比べ,横方向で約7cm,縦方向で約3cm拡大しました。
図11 17インチサイズを採用し画像表示エリアが拡大
従来の超音波診断装置は,左右2画面表示が標準的な表示方法でした。左右2画面表示の場合,表在部位などの浅い部位の検査では,左右比較を行っても画像の下半分は不要で,診断上影響の少ないエリアとなっていました。
SONIMAGE 613では,上下2画面レイアウトを新たに追加しました(図12)。上下レイアウトを可能にしたことにより,整形外科領域の検査で,健康な部位(健側)と疾患のある部位(患側)の比較表示を,横長に大きく拡大して表示することが可能となりました。
また,X線では難しかった動画での非侵襲の診療が可能になりました。
図12 上下2画面レイアウトを新たに追加
SONIMAGE 613は,DMR USB™*を搭載することが可能です。 DMR USB™は,連続する画像信号を平滑化して滑らかに表示し,信号差がある場合は識別性を向上させる処理を行います(図13)。
*オプションです。
図13 視認性の高い画像が得られるDMR USB™
頸動脈検査のIMT計測*や,循環器系計測機能の自動化機能を搭載しました。
計測結果は,リアルタイムに表示されます(図14)。表示位置,文字サイズなども変更が可能となり,サーマルプリンタへ印刷した時の小サイズの写真でも,計測結果を大きく印刷することができます。
*オプションです。
図14 自動計測機能を搭載
SONIMAGE 513でもご好評を得た,REGIUS Uniteaとの連携機能も搭載しました。
超音波検査の画像は,保存義務がないため,従来はその場の検査でサーマルプリンタ等に印刷して終わっていました。しかしながら,患者様の情報はできるかぎり保存しておきたいものです。電子カルテやPACSなどを導入している施設様では,紙データとなるサーマルプリンタの管理は煩雑になります。そのような運用の悩みを解決すべくREGIUS Uniteaをご使用中のお客様なら,ワンクリック,ワンボタン操作で簡単に患者情報連携を実現し,検査ずみ画像をREGIUS Uniteaで一元管理できる連携を実現しました。SONIMAGE 513よりもさらに操作回数を削減し,「もっと簡単に」を実現しています。
コニカミノルタは,今後もお客様のご要望を積極的に採り入れ,製品開発を行ってまいります。
問い合わせ先:
コニカミノルタヘルスケア株式会社
〒191-0063 東京都日野市さくら町1
TEL 042-589-1439 FAX 042-589-1720
http://www.konicaminolta.jp/