ホーム Spring of 2011—モダリティWeb展示会 2011年新製品発表サイバネットシステム
サイバネットシステム
“3Dによる「見える化」で医療を支えたい”をコンセプトに医用画像処理ソフトウエアを提供
サイバネットシステムでは,“3Dによる「見える化」で医療を支えたい”をコンセプトに,自社開発の医用画像処理ソフトウエア製品を提供しています。製品は,全身を対象として3D表示・編集・閲覧が可能な「INTAGE(インテージ)」シリーズと,動脈瘤,歯科,肺気腫,内臓脂肪など専門領域に特化し,簡単操作で各種計測を行える「Vision」シリーズがあります。
国内のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者数増加,死因ランクアップに伴い,その1つである「肺気腫」への予防(禁煙活動),早期発見(肺年齢測定等)への関心が高まっています。LungVisionはCT画像から肺気腫の疑いとされる低吸収領域(LAA)の広がりを三次元的に計測します(図1)。
その操作は容易で,肺野のCT画像を読み込み,ワンボタンで計測完了,さらにワンボタンでレポート出力(図2)。ゴダード法によるCTスコア判定も自動で行います。また,従来の面積比(LAA%)だけでなく,肺野全体の体積比(LAV%)も求めることができます。
レポートはDICOM保存が可能となり,付属のバッチ処理ツール,オプションのDICOM送信ソフトウエアを用いることで,CT装置からデータを送信するだけで,PACSサーバにレポートを保存するところまでを自動化できます。
図1 LungVision2の計測画面 |
図2 LungVision2からのレポート出力 |
インプラント治療の増加,歯科用CT普及に伴い,歯科領域においても従来のX線写真だけではなく,CT画像を利用することが増えています。
DentistVisionは,CT撮影で得られたDICOMデータを直接読み込み,自由自在な斜断面生成,2D/3D距離計測,マルチビューによる2D/3D同時観察等が可能な歯科用DICOMビューワです(図3)。低価格でノートPC上でも操作できることから,多くの歯科医や研究者が,状態観察やシミュレーション,インフォームドコンセント,教育の目的で活用されています。
今回販売を開始したProfessional版(図4)は,マルチスライス表示,表示画面上での下顎管編集機能,より詳細なインプラント形状設定,複数インプラント体の設定・管理機能など,インプラント設計シミュレーションのための機能が強化されました。
図3 歯科用DICOMビューワのDentistVision |
図4 インプラント設計シミュレーション機能が強化されたProfessional版 |
統一基準のなかった脳動脈瘤の大きさの測り方を定義,動脈瘤1点と母血管2点を選ぶだけで,動脈瘤の大きさを自動計測します(図5)。
求めた体積から,血管内治療用コイルの塞栓率評価,使用コイル分析などが可能です。
コイル情報については,日本ストライカー(ボストン・サイエンティフィック・ジャパン),カネカ(カネカメディックス),グッドマン(マイクラス),ジョンソン・エンド・ジョンソンの各社よりご協力をいただいています(図6)。
図5 脳動脈瘤塞栓率計測ソフトのNeuroVisionAMT |
図6 NeuroVisionAMTのコイル情報(メーカー別構成比) |
CT撮影された腹部のDICOM画像から,内臓脂肪・皮下脂肪面積を簡単計測します(図7)。
自動レポートは,今回の検査のみと,過去の履歴比較レポートの2種類があります。レポートのDICOM保存も可能です。
Ver.5よりバッチ処理ツールによる連続自動処理ができるようになりました(図8)。
図7 内臓脂肪面積計測ソフトのSlimVision5 |
図8 バッチ処理ツール |
RealINTAGEは,CT,MRIなどの形態画像や,PET,SPECTなどの機能画像を読み込み,三次元表示,編集が可能なソフトウエアです。VR,VE,MIP表示のほか,形態画像と機能画像の自由な組み合わせでの合成表示,ボリューム演算も可能です(図9)。
作成されたボリュームデータは,「IVPファイル」形式で保存でき,フリーライセンスの3DボリュームプレーヤINTAGE Volume Player5(IVP5)で再生できます(図10)。IVP5は特殊なグラフィックスカードを必要とせず,高画質なVR表示を実現,身近のPCで3D表示が可能です。PACSに組み合わせることで3D-PACS環境を構築できます。
図9 3D医用画像処理ソフトのRealINTAGE |
図10 フリーライセンスのINTAGE Volume Player5 |
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