2018-10-10
H.C.R.2018の入場ゲート
介護ロボットや介護向けICTシステム,見守りセンサーなどが多数展示される国内最大級の福祉機器の展示会「第45回国際福祉機器展(H.C.R.2018)」が,2018年10月10日(水)に開幕した。東京ビッグサイト東展示ホール(東京都江東区)を会場に,12日(金)までの3日間の日程で行われる。福祉機器の展示会として長年の歴史あるH.C.R.2018であるが,超高齢社会による介護市場の拡大に伴い,展示規模も大きくなっている。今回は14か国1地域から546社が出展。自治体・公益団体のブースに参加する75社を含めると,合計621社が東展示ホールの7ホールに分かれて,最新機器などを来場者にPRした。
初日の開場前に行われた開会式では,主催する社会福祉法人全国社会福祉協議会会長の斎藤十朗氏が挨拶に立った。斎藤氏は,日本では,ロボット技術の介護分野での活用や福祉現場における情報共有のための通信機器の利用など,時代に応じた取り組みが進んでいると指摘。その上で,高齢者・障害者の自立を支え,その生活を充実させるために,これらのロボットや通信機器を含めた福祉機器への期待がますます高まっていると述べた。最後に,斎藤氏は,H.C.R.2018が福祉機器の発展に寄与し,日本における福祉の充実につながることを祈念すると述べ,挨拶を締めくくった。
今回は,2020年の東京オリンピック・パラリンピックのPRも兼ねて,パラスポーツコーナーが新設されたほか,補助犬コーナーも設けられるなど,趣向を凝らした企画を用意している。このほか,期間中に行われるH.C.R.セミナーでは,介護ロボットの導入・活用をテーマにしたものも行われる。なお,次回H.C.R.2019は,9月25日(水)〜27日(金)の日程で,東京ビッグサイト西・南展示ホールで開催される予定である。