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キヤノンメディカルシステムズ,POCUSに対応する小型・軽量・ワイヤレスの「Aplio air」を発表

2024-9-6

プローブ型で小型・軽量・ワイヤレスの超音波診断装置「Aplio air」

プローブ型で小型・軽量・ワイヤレスの
超音波診断装置「Aplio air」

キヤノンメディカルシステムズは,小型軽量でハンディタイプの超音波診断装置「Aplio air」を発表し,国内での受注を2024年10月1日より開始する。それに先立ち,9月5日(木)に同社川崎事業所(神奈川県川崎市)で記者向けの説明会を開催した。当日は,超音波事業部長の佐野昭洋氏と国内営業本部超音波営業部グループ長代理の稲見隆太郎氏が超音波事業と製品の概要を説明したほか,実機を使ったデモンストレーションが行われた。Aplio airは,プローブ型の小型軽量の超音波診断装置で,キヤノンメディカルシステムズとしては初めてのハンディタイプの製品となる。佐野氏は,「ハンディタイプとしては後発となるが,それだけに市場のニーズに応える機能を搭載し,さらにキヤノンの強みである高画質と信頼性を備えた製品であり,まずは1万台をターゲットとして展開して行きたい」と意気込みを述べた。

Aplio airは,61.0(W) × 24.6(H) × 157.0(D)mmで重量は約200g。両端にコンベックス(3.5MHz)とリニア(7MHz)のデュアルプローブを備えており,スマートフォン(iPhone,Android)やタブレット端末とワイヤレス(Wi-Fi)で接続して画像を観察できる。バッテリーは約70分の連続駆動が可能で,充電はワイヤレス(非接触)でゼロからフル充電までは約2時間となっている。スマートフォンやタブレットに専用アプリをインストールして使用するため,専用端末を必要とせずユーザーが所有する端末を利用できる。Bモードのほか,カラードプラ(CDI),パワードプラ(PD)に対応し,パルスドプラ(PWD)での血流の流速や流量計測にも対応する。そのほか,膀胱容量を計測する「自動膀胱計測機能」,簡単な操作で頸動脈のIMT(内膜中膜複合体厚)を計測する「Auto-IMT機能」など多彩な機能を搭載する。
また,スマートフォンのカメラで撮影した写真や動画を超音波画像と一緒に保存できる「ApliCam」機能を搭載しているのが特徴だ。検査の様子を撮影することで,ボディマーク代わりや患部の状態の記録に使用できる。
佐野氏はAplio airの位置づけについて,「超音波診断装置を持ち出して検査に使用するpoint-of-care ultrasound(POCUS)の領域は,5年平均の成長率(CAGR)で24.4%と大きく伸びている。さらに,今後は医師の働き方改革でタスクシフトが進むことで,従来の医師や超音波検査技師だけでなく看護師まで検査が拡大することが想定され小型軽量で,使いやすい装置への需要がますます高まると考えている。Aplio airは,小型軽量というだけでなく高画質かつ検査をサポートするさまざまな機能を搭載することで,今後必要とされる市場のニーズに応えられる製品だ」と述べた。価格は85万円(税別)。

ワイヤレスで接続しタブレット端末などで画像を表示

ワイヤレスで接続しタブレット端末などで画像を表示

 

カラードプラやパワードプラに対応

カラードプラやパワードプラに対応

 

スマートフォンなどで撮影した写真を超音波画像と一緒に保存,表示できる「ApliCam」機能を搭載

スマートフォンなどで撮影した写真を超音波画像と一緒に保存,表示できる「ApliCam」機能を搭載

 

充電はワイヤレスで行い連続駆動時間は約70分

充電はワイヤレスで行い連続駆動時間は約70分

 

佐野昭洋 氏(超音波事業部長)

佐野昭洋 氏
(超音波事業部長)

 

稲見隆太郎 氏(国内営業本部超音波営業部グループ長代理)

稲見隆太郎 氏
(国内営業本部超音波営業部グループ長代理)

 

●問い合わせ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon

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