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キヤノン,「CXDI-Elite」のデザインコンセプトを解説するオンラインセミナーを開催

2023-11-30

デジタルラジオグラフィ「CXDI-Elite」のデザインコンセプトをデザイナーが紹介

デジタルラジオグラフィ「CXDI-Elite」の
デザインコンセプトをデザイナーが紹介

キヤノン(株),キヤノンマーケティングジャパン(株)は,キヤノンのデザイナーによるオンラインセミナー「Meet-up Canon Design 2023」を,2023年11月28日(火)に開催した。セミナーでは,同社の総合デザインセンターに所属するデザイナーが出演し,自らがデザインしたプロダクトについてコンセプトやねらいを解説した。プログラムでは,大口径望遠ズームレンズ,在宅ワーク向けのプリンタなど,「2023年度グッドデザイン賞」受賞製品を中心とした最新のデザイン事例が取り上げられた。『医療現場の想いに応えたデジタルラジオグラフィ「CXDI-Elite」のデザイン』では,プロダクトデザイン担当の山本貴裕氏とユーザーエクスペリエンスデザイン担当の吉野 彰氏が登壇した。CXDI-Eliteは,CXDIシリーズのハイエンドモデルとして2023年に発売され,フルサイズ(CXDI-420C),半切サイズ(CXDI-720C Wireless),大四サイズ(CXDI-820C Wireless)などをラインアップする。従来モデルより高感度化を図り,Built-in AEC Assistance機能でポータブル撮影時でのAECの利用を可能にしてX線撮影の利便性の向上を図っているのが特長だ。

セミナーでは,CXDI-Eliteのデザインのポイントとして,1)くさび形にした外周形状,2)パネルを把持するための裏面の深い凹みが紹介された。くさび形の外周形状は,パネルを平置きした状態から持ち上げやすくし,撮影時に患者とベッドの間に挿入しやすくなるなどの効果を発揮する。また,CXDI-Eliteはパネルの裏面に深い凹みが設けられている。最深部で9.15mmの深さがあり,感染対策のために抗菌ビニールで包んだ際の持ち運びやパネルの抜き差しなどのユーザビリティの向上に貢献している。カットの形状や深さ,凹みの位置などについて,デザイナーとエンジニアが現場での使いやすさを考えてデザインしたものであることを紹介した。

また,ユーザーインターフェイス(UI)デザインでは,PCコンソール(操作卓)の画面設計について紹介した。CXDI-Eliteが使用される環境は,施設によって千差万別である。室内の明るさの違いによって画面がまぶしすぎたり,表示が目立ちすぎて見にくく感じることがないようにデザインを工夫した。具体的には,室内の明るさに合わせて切り替えができるように「Dark Tone」と「Light Tone」のカラースキンシステムを用意。さらにメインカラーとして「Warm」「Cool」「Mono」の3つを用意し,カラースキンを合わせて6種類から選択できるようにした。そのほか,病院内の検査室の大画面から回診車などのモバイルPCまでさまざまな表示デバイス(画面解像度)に対応した柔軟性の高いUI構成や,操作の確実性を高める動的なUIの演出など,検査の効率化や安全性の向上に貢献するデザインの取り組みを紹介した。

CXDI-Eliteは裏面の凹みへのこだわりがユーザビリティを向上している。

CXDI-Eliteは裏面の凹みへのこだわりがユーザビリティを向上している。

 

●問い合わせ
Meet-up Canon Design事務局
TEL 03-5482-8284
対応時間:9:30~17:00(土日祝日を除く)