2021-11-16
共同記者発表会でのフォトセッション
シーメンスヘルスケア(株)は,医療プラットフォーム「teamplay digital health platform」を用いて医療デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を加速することをめざし,(株)AIメディカルサービス,エルピクセル(株),(株)Splinkと提携を開始した。2021年11月12日(金)には,ゲートシティ大崎ゲートシティホール(東京都品川区)で4社共同の記者発表会を行った。
Siemens Healthineers が提供するteamplay digital health platformでは,サービスの一つとしてアライアンスパートナーのアプリケーションの提供があり,現在,グローバルでは75以上のパートナーアプリケーションが用意されている。今回の提携により,AIメディカルサービスの内視鏡画像解析ソフトウエア,エルピクセルの「EIRL Brain Aneurysm」(頭部MRA画像から脳動脈瘤候補点を検出),Splinkの脳ドック用プログラム「Brain Life Imaging」が追加されることになる(提供開始時期は未定)。
発表会でははじめに,シーメンスヘルスケア代表取締役社長の森 秀顕氏が挨拶に立ち,医療DXの実現に向けた取り組みについて紹介した。Siemens Healthineersでは,顧客の価値向上のために「プレシジョン・メディシンの拡充」「医療サービス提供の変革」「ペイシェント・エクスペリエンスの向上」「医療デジタル化の推進」を進めており,森氏は,医療デジタル化の推進はほかの3つの実現にも必要な,基幹的な取り組みであると述べた。そして,日本の医療DXを推進するため,柔軟かつ拡張性の高いteamplay digital health platformを基幹プラットフォームとして提供し,DX推進に欠かせない人工知能(AI)搭載アプリケーションを提供していくとした。また,日本の医療現場に即した開発を行っている国内ベンダーとパートナーシップを組むことで,日本全体の医療DXに貢献していくとともに,政府への働きかけにおいても協力し,ビジネスの底上げにも取り組んでいくと展望した。
続いて,シーメンスヘルスケア デジタルヘルス&SYNGO事業部事業部長の狩野慎一郎氏が,teamplay digital health platformを紹介した。teamplayクラウド・ソリューションには,堅牢なセキュリティ技術を搭載した「Microsoft Azure」が採用されており,teamplayにアップロードされるデータは国内2か所のデータセンターに保存される。全世界では,日本を含めた7地域にデータセンターを設置し,4万2000以上の施設が導入。日本国内では約2100施設がteamplayに接続している。狩野氏は,teamplay digital health platformで提供される4つのサービスである,検査パフォーマンス管理アプリケーション,モダリティ管理を合理化する“teamplay Fleet”,AI技術を用いた画像解析“AI-Rad Companion”,アライアンスパートナーとのコラボレーションについてそれぞれ紹介した。そして,グローバルで展開されているアライアンスパートナーを日本へ,また,日本発のアライアンスパートナーを海外へ,双方向でアプリケーションを拡大することで,プラットフォーム自体の価値を上げていくとし,“Connect today.”を合い言葉に医療DXを推進していくと述べた。
この後,AIメディカルサービス代表取締役CEOの多田智裕氏,エルピクセル代表取締役の島原佑基氏,Splink代表取締役社長の青山裕紀氏が順次登壇し,自社の取り組みと,今回teamplay digital health platformに追加されるアプリケーションについて紹介した。
●問い合わせ先
シーメンスヘルスケア(株)
TEL 0120-041-387
https://www.siemens-healthineers.com/jp/