2021-9-17
NEC Visionary Week 2021で
ヘルスケア・ライフサイエンス事業に
関する取り組みが発表された
NECは,「未来の共感を創る」をテーマに,NECグループ最大のオンラインイベント「NEC Visionary Week 2021」を2021年9月13日(月)~17日(金)までオンラインで開催している(オンデマンド配信は9月13~30日)。5日間で45セッションの講演やパネルディスカッションが行われ,9月15日(水)にはNECコーポレート・エグゼクティブの北瀬聖光氏が「NECが共に創るヘルスケア・ライフサイエンスの未来」と題して講演,同社のヘルスケア・ライフサイエンス事業の展望について発表した。
北瀬氏は,同社は日本初のレセプトシステムの開発以降,オーダリングシステムや電子カルテシステムの開発など,ヘルスケア領域で50年以上の経験と実績を持つとした上で,人工知能(AI)技術を強みに,今後もヘルスケア領域のDXに貢献していくと述べた。さらに,2030年に向けて「Medical Care」「Lifestyle Support」「Life Science」の3領域に注力すると発表,そのうちMedical Care領域の最新の取り組みとして,2021年に日本と欧州で発売した内視鏡画像解析AIを挙げた。内視鏡画像解析AIには同社の顔認証技術が活用されており,今後,AIの精度向上や対象のがん,販売地域の拡大をめざしていきたいと述べた。また,横断的に事業開発を加速支援することを目的に,ヘルスケア・ライフサイエンスPMO(Project Management Office)を設立。かつ,大学・研究機関やベンチャー企業,自治体,投資家など,多様なパートナーと連携し,業界・業種の垣根を超えた融合をめざすとともに,2030年には3領域合わせて事業価値5000億円とすることを目標に,事業の創出や拡大を図るとした。
北瀬氏は,講演後に行われたオンライン記者説明会で,「成長し,社会に貢献し続けているのは常に自己革新を行う企業である」と述べ,新規事業にチャレンジすることの重要性を指摘した。さらに,ヘルスケアはインパクトの大きい社会課題が多く存在し,かつ同社の技術が生かせる領域であると述べ,今後の取り組みへの意気込みを示した。
●問い合わせ先
NEC Visionary Week事務局
visionary-week@info.jp.nec.com