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島津製作所,新型コロナ対応にも有用な新型回診用X線撮影装置「MobileArt Evolution MX8 Version」を発売

2021-8-4

新たに発売された「MobileArt Evolution MX8 Version」

新たに発売された「MobileArt Evolution MX8 Version」

(株)島津製作所は2021年8月3日(火),新型の回診用X線撮影装置「MobileArt Evolution MX8 Version」を発売した。X線撮影装置に長年の実績を持つ同社は,その場で画像確認が可能なDR一体型(MobileDaRt Evolution)と,CRとの組み合わせを前提とした汎用型(MobileArt Evolution)の2タイプの回診用X線装置を展開している。今回発売されたMobileArt Evolution MX8 Versionは後者の最新機種で,同社独自のパワーアシスト技術“GLIDE Technologies”が後者では初めて搭載された。

センシング技術やトルク制御技術などの5つの要素技術で構成されるGLIDE Technologiesは同社のX線撮影装置に搭載され,滑らかでストレスのない操作を実現している。MobileArt Evolution MX8 Versionでは,同技術の搭載により支柱のスムーズな伸縮や滑らかな走行を可能にする“GLIDE VIEW”機能を実現。走行時は支柱の高さを1270mmに抑えて前方視野を確保し,操作者の負担を軽減する。

MobileArt Evolution MX8 Versionのもう一つの特徴が,同社が掲げる“DR NEUTRAL”コンセプトの体現である。MobileArt Evolution MX8 Versionは,CRとの組み合わせを前提とした汎用型だが,ノートPCとFPDを使用し,既存DRと組み合わせて使用することも可能である。さまざまなFPDに対応し,DR一体型より低価格に設定されているため,幅広い医療現場での活用が期待される。なお,販売目標は年間300台となっている。

発売当日に同社の本社(京都市中京区)およびオンラインで行われた記者発表会では,医用機器事業部グローバルマーケティング部診断用X線システムグループグループ長の奥野智晴氏が新製品の特徴について紹介した。奥野氏は,回診用X線撮影装置は新型コロナウイルス感染症患者の肺炎の進行確認に有用だとした上で,「コロナ禍ではDR一体型の需要が伸びているが,医療機関の予算配分などとの兼ね合いで汎用型も十分に需要があると考えている」と述べ,新製品の活用に期待を示した。

装置本体の幅がさらに細くなり,ベッドサイドのほか,ICUなどでも使用できる

装置本体の幅がさらに細くなり,ベッドサイドのほか,ICUなどでも使用できる

 

奥野智晴 氏(医用機器事業部グローバルマーケティング部)

奥野智晴 氏(医用機器事業部グローバルマーケティング部)

 

●問い合わせ先
(株)島津製作所
https://www.shimadzu.co.jp/

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