2019-9-30
国内200室超以上の納入実績をPR
「Maquet Magnus 手術台システム」など手術室のトータルソリューションを提供するゲティンゲグループ・ジャパン(株)は2019年9月26日(木),ゲティンゲエクスペリエンスセンター東京(東京都江東区)において,「Hybrid ORフォーラム」を開催した。スウェーデンに本社を置くゲティンゲ(Getinge)は,1990年代に手術台システム「VIWAS」を発表し,CTやMRIと組み合わせた「AWIGS」として,イメージガイド下手術向けのソリューションの提供を開始。その後,2000年代には血管撮影装置と手術台を組み合わせたハイブリッド手術室を手がけ始めた。さらに,2009年以降は,血管撮影装置とMaquet Magnus 手術台システムが連係するハイブリッド手術室を提供し始めた。これにより,手技中にコーンビームCTを撮影するなどして高度なインターベンション,外科的手術を施行できるようになった。手技の精度の向上に加え,スペース効率に優れ,マンパワーの省力化,低コストでの運用が可能なハイブリッド手術室は国内でも普及しており,ゲティンゲグループ・ジャパンでは同日,納入実績が200室を超えたことを発表した。
Hybrid ORフォーラム開会に当たり挨拶したGetingeのAPAC Commercial Operations, Surgical WorkflowsのDirectorを務めるStephane Sabathier氏は,ハイブリッド手術室の市場において日本は最も重要であると述べ,ユーザーの視点を基に,モダリティメーカーと協力して完全なソリューションを提供したいと述べた。続いて挨拶したゲティンゲグループ・ジャパン代表取締役社長の山下秀明氏は,ゲティンゲの事業概要について説明した。なお,山下氏は,フォーラム前に行った報道関係者向けの説明会において,Project Management Unit(PMU)を社内に設置して,モダリティメーカーほか,建築設計事務所などとのパートナーシップにより,施設のニーズに柔軟に対応できる体制を構築したことをアピールした。
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フォーラムでは,まずゲティンゲエクスペリエンスセンター東京の見学ツアーが行われた。この施設は同社のショウルームであり,GEヘルスケア・ジャパン(株)の「Discovery IGS 7 OR」や(株)フィリップス・ジャパンの「Azurion 7 C20 with FlexArm」と,Maquet Magnus 手術台システムを組み合わせたハイブリッド手術室を展示し,デモンストレーションを行えるようにしている。見学ツアーでは,両社のほか,協業するシーメンスヘルスケア(株)が「ARTIS pheno」,キヤノンメディカルシステムズ(株)が「Alphenix」シリーズのプレゼンテーションを行った。
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続いて,共催セミナーが設けられた。座長を国立循環器病研究センター病院病院長の小林順二郎氏が務め,まず,同院心臓外科の島原佑介氏が,同院に4室設けられたハイブリッド手術室を紹介し,レイアウトや設備などの留意点を解説した。次いで,小倉記念病院循環器内科の白井伸一氏が,Azurion 7 C20 with FlexArmを採用したハイブリッド手術室と同装置に搭載されるアプリケーションを概説した。3番目に講演した山口大学大学院医学系研究科器官病態外科学講座の森景則保氏は,GEヘルスケア・ジャパンの「Discovery IGS 730」による腹部大動脈瘤ステントグラフト内挿術(EVAR)などについて,アプリケーションも含め報告した。次に発表した飯塚病院心臓血管外科の内田孝之氏は,Alphenixによるハイブリッド手術室について,他科との共用により適応を拡大していることなどを報告した。最後に講演した信州大学医学部附属病院放射線部の藤井政博氏は,ARTIS phenoによるハイブリッド手術室の運用について,心臓血管外科や脳神経外科だけでなく,整形外科,放射線科での症例も含め解説した。
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フォーラムの最後には,フランスのUniversity Hospital of RouenのPierre-Yves Litzler氏が欧州におけるハイブリッド手術室構築をテーマに特別講演を行った。Litzler氏は,メーカーを含むチームワークの重要性や3Dソフトウエアを用いた室内設計,3D TEEなどのアプリケーションのメリットなどを説明した。
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ゲティンゲグループ・ジャパンでは今後,ハイブリッド手術室の普及に向けて,単なるハードウエアの提案だけでなく,プランニングやコンサルティングなど,トータルでの提案を行っていくこととしている。
●問い合わせ先
ゲティンゲグループ・ジャパン(株)
https://www.getinge.com/jp