2019-7-10
一般向けに大腸がん検診やCTCの
アピールを行った伏見製薬所のブース
(株)伏見製薬所は,2019年7月6日(土)にグランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)の飛天で行われた香川県立高松高等学校の同窓会である東京玉翠会の総会で,同窓会の参加者に向けた大腸がん検診や大腸CT(CTC)の普及,啓発の展示を行った。展示ブースでは,“大腸がん検診を受けよう”のポスターの掲示,NPO法人ブレイブサークルの啓発パンフレットや大腸CT検査のチラシを配布して,来場者に大腸がん検診の重要性やCTC検査の概要を説明してアピールした。
東京玉翠会は,香川県立高松高等学校の東京地区の同窓会組織に当たる。参加者数が多いことで知られ,2015年には1252人を動員し団体としての高校同窓会では日本一となった。グランドプリンスホテル新高輪の飛天は,DAIGO・北川景子夫妻など著名人の結婚式なども行われる大宴会場で,メインイベントの総会のほか,ビジネス交流会などの企画も行われ,伏見製薬所のブースもその一角に設けられた。
今回,同窓会で展示を行うことになった経緯を伏見製薬所開発推進室の安藤伸夫氏は,「今回の同窓会の幹事で,CTCの画像診断を専門にする医師から,多くの参加者を集める東京玉翠会で大腸がん検診の啓発をしたいということで展示のお声がけをいただいたのがきっかけです。われわれも学会や研究会での医療関係者向けの展示の経験は数多くありますが,一般向けの啓発をメインとした展示の経験はなかったので,最初は戸惑いました。しかし,香川県に本社(丸亀市)を置く企業として,また,多くの年代が一斉に集まる同窓会は,CTCをはじめとする大腸がん検診の啓発にはいい機会となるのではと考えて参加しました」と説明する。今年の同窓会には1051人が参加,ブースでは無料で配布された同社の食物繊維入り清涼飲料水「PROJECT F」を受け取ったり,パンフレットを片手に説明に耳を傾けたりする様子が数多く見られた。
大腸がんによる死亡者数は男性部位別死亡者数で3位,女性では1位で未だ増加傾向にある。大腸がんは早期に発見できれば予後良好であり,早期発見・治療のために検診および精検受診率の向上が求められるが,思うように伸びていないのが現状だ。CTCは,苦痛が少なく低侵襲で安全な検査方法であり,2012年に保険収載され着実に検査数は増えているが,さらなる普及・拡大が求められている。こういった地道な啓発活動をベースとして,より一層の普及に向けたアプローチが期待される。
●問い合わせ先
(株)伏見製薬所
http://www.fushimi.co.jp