2019-3-7
My Sleepで使用するウエアラブルデバイスのムーヴバンド3
ドコモ・ヘルスケアは,スマートフォンやウエアラブルデバイスなどを用いて従業員の健康増進を図る企業向けサービス事業を強化する。2019年3月6日(水)には,本社(東京都渋谷区)において,ヘルステック戦略に関する記者説明会を行い,企業向けサービスを紹介した。
近年,従業員の健康に関する企業の取り組みが盛んになっている。背景には,政府が推進する「健康寿命の延伸」に向け,2014年度から経済産業省と東京証券取引所が「健康優良銘柄」の選定を開始し,さらに2016年度に経済産業省が「健康経営優良法人認定制度」を創設したことで,企業の関心が高まったことなどがある。
このような企業の健康意識の高まりを受けて,ドコモ・ヘルスケアでは従来手がけてきた一般向けのサービスを基に,企業ごとに課題を抽出して,従業員の健康増進のための最適なサービスとして提供する。先行する事例としては,日清食品ホールディングス(株)が,睡眠マネジメントプログラム「My Sleep」を採用した。My Sleepは,専用のウエアラブルデバイス「ムーヴバンド3」で睡眠状態を計測し,そのデータをスマートフォンのアプリケーション上で表示,分析することで,従業員自身が睡眠を管理できる。日清食品ホールディングスでは,My Sleepの導入により,睡眠改善を図れ業務のパフォーマンスを向上させた従業員が2倍に増えたという。また,アビームコンサルティング(株)では,時間栄養学の観点から最適な食事時間などをユーザーに通知するアプリケーション「リボーンマジック」を導入。7割の従業員が1か月で内臓脂肪の数値を減少させており,改善効果を得られている。
ドコモ・ヘルスケアでは,このほかにも,スマートフォンのアプリケーションを用いた社内ウォーキングイベントなどのサポート,女性従業員向けにセミナー開催やアプリケーション使った健康支援などのサービスも提供している。
2019年2月に経済産業省が開催した健康経営アワード2019では,「健康経営銘柄2019」と「健康経営優良法人2019」が発表された。このうち健康経営銘柄2019は37社,健康経営優良法人2019は大規模法人部門が821法人,中小規模法人部門が2503法人選出され,多くの企業が健康経営に力を入れていることが改めて明らかになった。ドコモ・ヘルスケアでは,健康経営は企業の業績向上のカギになる手段ととらえており,サービスを拡大し企業を支援していくとしている。
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●問い合わせ先
ドコモ・ヘルスケア株式会社
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