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2017-12-12

山本拓真 氏（カナミックネットワーク）（左）
溝部正太 氏（キャリア）（右）

医療・介護向けのASP・SaaS事業を展開する（株）カナミックネットワークは，人材派遣サービスの（株）キャリアと共同で，クラウドを活用した介護・看護人材のマッチングサービスを2018年1月から開始する。2017年12月7日（木）には，厚生労働省（東京都千代田区）において記者発表会を開き，カナミックネットワーク代表取締役の山本拓真氏とキャリア代表取締役の溝部正太氏が事業内容を説明した。

発表された人材マッチングサービスは，カナミックネットワークの「カナミッククラウドサービス」ユーザー向けに提供される。クラウドサービスの一つである介護業務支援システムのシフト管理画面上で人員確保ができない職種・時間・曜日があった場合に，キャリアの人材データベースにリクエストすると，条件に該当する人材を紹介する仕組みとなっている。ユーザーは速やかに必要とする人材を確保することが可能となり，求職者側は条件に見合った勤務先を選ぶことができる。2017年12月現在，カナミッククラウドサービスのユーザーは47都道府県で1万8218事業所となっており，キャリアの人材データベースには1万2000件の看護師登録がある。12月から一部のユーザーを対象にパイロットでのサービスをスタートさせ，1月から本格的なサービスを開始させる。

超高齢社会が進むとともに，労働力人口が減少している中，介護事業者にとっては人材の確保が重要な課題となっている。厚生労働省の推計では2025年には37万7000人の需給ギャップが生じるとされ，今後ますます人材が不足することが予想される。一方で，介護の現場を離職している潜在介護福祉士・看護師も多く，これらの人材の有効活用が求められている。両社の新サービスは，介護事業者にとって人材不足解消に役立ち，潜在介護福祉士・看護師に就労の機会を与えるきっかけになると期待される。

人材マッチングサービスの利用方法