2017-11-24
日本医療機器協会ホームページでの医工連携推進の紹介
一般社団法人日本医療機器産業連合会(医機連)は2017年11月20日(月),報道関係者を対象に5回目となるメディアセミナーを開催した。会場は医機連内の会議室(東京都新宿区)。医機連では,事業領域や活動内容のPRを目的に,定期的にメディアセミナーを開催している。今年2回目のメディアセミナーは,「医療機器産業成長に向けた取り組み〜全国の中小企業を医工連携でつなぐ/医療ICT活用の推進に向けて〜」と題して,2題の講演が行われた。
始めに,2017年6月に医機連会長に就任した(株)日立製作所執行役常務ヘルスケアビジネスユニットCEOの渡部眞也氏が挨拶を行い,参加した報道関係者に向け,医機連の活動への理解を求めた。この挨拶に続き,商工組合日本医療機器協会理事長を務める(株)イマムラ代表取締役の今村 清氏が,「医療機器産業の成長を支える医工連携の取り組み〜全国の中小企業をつなぐ〜」と題し講演した。日本医療機器協会は,1911(明治44)年に「東京医科器械同業組合」として設立され,2017年で107年目を迎えた。2017年11月現在321社が加盟しており,診察・診断用機器,ディスポーザブル用品,研究室用機器などを取り扱う企業が会員となっている。事業内容は市場動向の調査研究や講習会・研修会の開催,会員企業への情報提供などを行っているが,そのほかに,全国各地にある高い技術力を有する“ものづくり企業”と会員企業との展示・商談会を自治体と協力して開催している。日本では,高い技術力を持った中小規模の製造業(ものづくり企業)が多くあるが,マンパワー不足などにより新規の事業展開ができないケースが多い。一方で,医療機器メーカーは,製品の安定供給や新製品の開発などのために,ものづくり企業と協業することが多い。そこで,日本医療機器協会は,両者が“パートナー”となり医工連携を図る機会として展示・商談会を位置づけ,“出会いの場”を提供している。さらに,大学病院などの医療機関を会員企業が訪問して意見交換を行う医療機器開発ニーズキャラバンも全国規模で展開している。今村氏はこれらの活動を紹介した上で,報道関係者に活動への理解と協力を求めた。
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2題目の講演では,医機連産業政策会議議長の和田賢治氏が,2017年10月6日(金)に開催された「第1回革新的医療機器創出のための官民対話」について報告した。この対話では,政府が進める“Society 5.0”の実現に向けて,(1)医療ICT(データ,AI技術等)活用の推進,(2)研究開発(さらに競争力を高めるために),(3)グローバル化の推進,(4)サステイナブルな社会保障であるために,の4つをテーマに意見を交換した。和田氏はこれらを説明したほか,2017年10月27日(金)に国立京都国際会館(京都市左京区)で開催された「薬事規制当局サミットシンポジウム」についても紹介。規制のあり方や審査手続き,市販後調査などにおける業界からの提言などを解説した。
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●問い合わせ先
日本医療機器産業連合会
TEL 03-5225-6234
http://www.jfmda.gr.jp