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コニカミノルタが創薬支援企業の買収とプレシジョン・メディシン事業の強化を発表

2017-9-26

インヴィクロ買収の概要

インヴィクロ買収の概要

コニカミノルタ(株)は2017年9月25日(月),米国の創薬支援企業であるInvicro(インヴィクロ)を買収すると発表した。買収金額は320億円。2017年11月に買収が完了する予定としている。7月に発表したアンブリー・ジェネティクスに続く買収により,プレシジョン・メディシン事業の強化を図る。

インヴィクロは,2008年に創業した創薬支援のイメージングCRO(Contract Research Organization:医薬品開発支援業務受託機関)で,マサチューセッツ州に本社を置く。2018年度の売上高(予想)は,1億600万USドル。特に,がんやアルツハイマー病などの中枢神経領域におけるバイオマーカーの探索に優れた技術と実績を有する。独自の数理解析エンジンを用いて,細胞や組織,身体の画像化と分析,データ管理を行うことで,創薬から治験まで製薬企業を支援する。現在,日本国内も含め約140社の製薬企業にサービスを提供している。今回の買収によって,インヴィクロは,コニカミノルタ独自のタンパク質高感度定量検出技術(HSTT),アンブリー・ジェネティクスの遺伝子診断技術を組み合わせて,バイオマーカーを軸にした一気通貫型CROを展開していく。

買収による創薬支援のビジネスモデル

買収による創薬支援のビジネスモデル

 

コニカミルノタがめざすプレシジョン・メディシン

コニカミルノタがめざすプレシジョン・メディシン

 

同日,鉄鋼カンファレンスルーム(東京都千代田区)で記者会見を行った,代表執行役社長兼CEOの山名昌衛氏は,プレシジョン・メディシンが,患者QOLの向上や医療費の抑制,新薬の開発効率向上につながるとし,同社がこの領域の事業を強化する目的を説明した。また,常務執行役ヘルスケア事業本部長の藤井清孝氏は,製薬企業の開発はバイオ医薬品にシフトしており,バイオマーカーが新薬開発のカギを握っていると指摘。バイオマーカー探索で高い技術力を有するインヴィクロ買収の意図を述べた。

山名昌衛 氏(代表執行役社長兼CEO)

山名昌衛 氏
(代表執行役社長兼CEO)

藤井清孝 氏(常務執行役ヘルスケア事業本部長)

藤井清孝 氏
(常務執行役ヘルスケア事業本部長)

 

 

記者会見に望む山名氏(左),藤井氏(中央),常務執行役技術担当の腰塚國博氏(右)

記者会見に望む山名氏(左),藤井氏(中央),
常務執行役技術担当の腰塚國博氏(右)

 

 

コニカミノルタは,今後,3社の特徴を生かした分子レベルの診断技術を用いて,製薬企業のバイオマーカーの探索・設定,治験の効率化,新薬開発の成功率向上と,患者への適切な予防,投薬,治療につながるプレシジョン・メディシンを提供していく。これにより,バイオヘルス事業の2021年度の売上高1000億円をめざす。また,ヘルスケア事業全体では,プライマリケア,診断に加え,プレシジョン・メディシンを事業の柱として展開することで,さらなる成功を図る。

 

●問い合わせ先
コニカミノルタ(株)
広報グループ
TEL 03-6250-2100

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