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日本医療機器産業連合会(医機連)が第4回メディアセミナーを開催Society5.0を支える医療機器産業の現状などを解説

2017-8-14

会場風景

会場風景

一般社団法人日本医療機器産業連合会(医機連)は2017年8月10日(木),飯田橋スクエアビル(東京都新宿区)において,第4回医機連メディアセミナーを開催した。本セミナーは,医機連の取り組みを広く周知することを目的にプレス向けに開催されている。今回は「Society5.0を支える医療機器産業を目指して」をテーマに,医機連会長の渡部眞也氏が講演した。

政府は,長期的視野に立って体系的かつ一貫した科学技術政策を実行するために,科学技術基本計画に沿って政策を推進している。2016年1月に閣議決定された第5期基本計画では,IoT,ビッグデータ,人口知能(AI),ロボット,シェアリングエコノミーなどをあらゆる産業や社会生活に取り入れた「超スマート社会(Society5.0)」の実現を強力に推進すると提起した。これを受けて,渡部氏は今年6月,医機連新会長への就任時の記者会見で,「Society5.0を支える医療機器産業をめざす」とコメントしており,本セミナーでは,医機連がめざすSociety5.0を支える医療機器産業の現状などが報告された。具体的には,世界および日本の医療機器産業における市場動向を踏まえた上で,Society5.0を実現するための政府施策である「未来投資戦略2017」について概説。この中で,5つの戦略分野の筆頭に「健康・医療・介護」が掲げられているとし,すでに実現しているAIを活用した医療システムの例として,リアルタイム内視鏡診断サポートシステムや,医療画像診断支援システム,医療設備の故障予兆検知システムなどを挙げた。また,AIを活用した医療機器の開発ガイドラインの早期確立や,AIのdeep learningのための良質な教師データの蓄積に向けた取り組みなどが進んでいることを紹介した。さらに,医機連では現在,医療機器のイノベーションリーダー人材の育成プログラム「ジャパン・バイオデザイン」の支援を行っており,人材育成にも力を注いでいると述べた。

続いて,一般社団法人日本画像医療システム工業会(JIRA)産業戦略室専任部長の堀越 勤氏が,創立50周年記念冊子として刊行された『医療機器産業入門——画像医療システムを中心として』の概要を紹介。医療機器産業の基本的な情報がコンパクトにわかりやすくまとめられており,医療機器産業に新規参入する際に役立つ内容となっていることがアピールされた。

渡部眞也 氏(医機連会長)

渡部眞也 氏
(医機連会長)

堀越 勤 氏(JIRA産業戦略室専任部長)

堀越 勤 氏
(JIRA産業戦略室専任部長)

 

 

●問い合わせ先
日本医療機器産業連合会
TEL 03-5225-6234
http://www.jfmda.gr.jp