2016-9-20
IHE-J 2016コネクタソン会場
一般社団法人日本IHE協会は2016年9月13日(火)~17日(土)の5日間,都立産業貿易センター台東館(東京都台東区)において,「IHE-J 2016 コネクタソン」を開催した。IHE医療情報システムの相互運用性を確保するための活動。日本IHE協会では,システムや機器のデータ送受信の接続テストであるコネクタソンを毎年開催している。20社が参加した2004年の初回以降,実際の医療現場でのシステム利用を想定してIHEが策定する業務シナリオである統合プロファイルの拡充に伴い,ベンダーとそのシステム・機器も増加。今回は42社が参加し,74システムのテストが行われた。
また,会期中の9月14日には,「第64回IHE勉強会+コネクタソン見学会」と題し,医療機関や行政,研究機関,会員企業などを対象に,その様子を公開した。今回のコネクタソンは,2016年2月にスケジュールが公表され,4月28日~5月27日の期間で参加ベンダーの申し込みを受け付けた。参加ベンダーはその後事前検証ツールでテストを行った上で,本番に臨んだ。今年度の対象となった領域(ドメイン)とプロファイルは次のとおりである。
・放射線部門:SWF.b,CPI,ARI,KIN,MAMMO,PDI,IRWF,REM,ED
・臨床検査:LTW,LTW-MB,LBL,LDA,LPOCT,LAW
・循環器:CATH,IVI,ECHO,ECG,ED-CARD,STRESS
・ITインフラストラクチャ:PAM,PDQ V2/V3,PIX V3,ATNA,CT,XDS.b,XCA,XDS-I.b,XCA-I
・放射線治療:BRTO2,REG
・内視鏡検査:EWF,ERPO
・患者ケアデバイス(PCD):DEC,ACM,PDVQ(Assign Location)
コネクタソン会場は,Order Placer,放射線検査,臨床検査,循環器,放射線治療,内視鏡検査,PCD,地域医療連携のほか,テストの審査員,進捗状況を管理するツール“Gazelle”を用いてトランザクションを管理するエリアに分けられ,接続テストが実施された。
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見学会の前に行われた勉強会では,開会に先立ち日本IHE協会代表理事の安藤 裕氏(埼玉メディカルセンター)が挨拶。その後,放射線検査,臨床検査,ITインフラストラクチャ,PCDの各委員が接続テストで行われる統合プロファイルを説明した。また,米国国立標準技術研究所(NIST)が開発した,地域医療連携におけるプロファイルであるXDS対応のための文書共通ツールについて,Diane Azais氏(NIST IT研究所ソフトウェア・システム部)がプレゼンテーションを行った。さらに,日本IHE協会副代表の木村通男氏(浜松医科大学)が挨拶し,勉強会を締めくくった。
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なお,IHE-J 2016 コネクタソンの結果は,10月中に日本IHE協会のホームページ(http://www.ihe-j.org )で公表される予定である。
●問い合わせ先
一般社団法人日本IHE協会
事務局
TEL 03-5840-9878
http://www.ihe-j.org