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日本医療機器産業連合会(医機連)が第2回医療機器ビジネス国際セミナーを開催

2016-6-30

会場風景

会場風景

一般社団法人日本医療機器産業連合会(医機連)は2016年6月28日(火),全電通労働会館(東京都千代田区)にて第2回医療機器ビジネス国際セミナーを開催した。
医療機器ビジネス国際セミナーは,日本の医療機器ビジネスの国際展開に関する現状や今後の可能性について周知を図るために開催されているもの。2回目となる今回は,第1回でのアンケートの結果アジア向けの関心が高かったことから,アジアにフォーカスしたプログラムでの講演が行われた。

セミナーでは,医機連副会長/国際関係管掌役員の松本謙一氏の開会の挨拶に続き,厚生労働省医政局総務課医療国際展開推進室室長の三宅邦明氏が「医療機器産業の国際展開について」と題して講演した。三宅氏は,国際展開に向けた政府機関の取り組みを述べた上で,医療機器産業のグローバルメーカーでトップの売上高を誇る企業がどのように国際展開しているかを紹介し,日本企業でも製品だけでなくサポートも含めた「オールインワン」での展開が重要となることを強調した。

松本謙一 氏(副会長/国際関係管掌役員)

松本謙一 氏
(副会長/国際関係管掌役員)

三宅邦明 氏(厚生労働省)

三宅邦明 氏
(厚生労働省)

 

 

日本貿易振興機構(JETRO)サービス産業部ヘルスケア産業課の桜内政大氏からは,「世界の医療機器市場の動向」と題して,世界の医療機器市場の状況と変化について説明が行われた。桜内氏は,新興国の市場の動向についてデータを供覧した上で,企業の販路拡大に向けて必要と思われるポイントを示唆し,今後は現地とのかかわり方と販売体制に関する考え方を刷新していく必要性があるとした。

医療法人社団KNI北原国際病院経営企画室室長の浜崎千賀氏は,「カンボジアでの救命救急センター設立について〜現地に根付く医療システムを作るには〜」をテーマに,医療法人としての立場から国際展開の実際について紹介した。浜崎氏は,「日本式医療」もさまざまな課題を抱え完璧とは言いがたく,日本の思想・文化・技術を総動員して現地で真に求められる総合生活産業としての医療を実現するとともに,それらの「新しい医療」を日本に取り入れることで,日本の医療社会のステージをより高く上げていくことをめざしていると抱負を語った。

盤谷(バンコク)日本人商工会議所化学品部会医薬・医療分科会会長の山田貴陽氏は,「盤谷日本人商工会議所化学品部会医薬・医療分科会の活動について」を述べた。山田氏は,タイの市場はメコン地域(ベトナム・カンボジア・タイ・ミャンマー・ラオスの5か国)では医療先進国の立ち位置であり,メディカルツーリズムに代表されるユニークなビジネスモデルなど中長期の観点で考えれば高いポテンシャルを有しているが,メコン地域各国の動きと不定期な政情不安に耐えうる経済力が必要になる市場でもあり,オールジャパンとして取り組んでいかなくてはいけないとした。

桜内政大氏(日本貿易振興機構)

桜内政大 氏
(日本貿易振興機構)

浜崎千賀氏(北原国際病院)

浜崎千賀 氏
(北原国際病院)

山田貴陽氏(盤谷日本人商工会議所)

山田貴陽 氏
(盤谷日本人商工会議所)

 

また,セミナーでは日本医療機器工業会や医機連の取り組みのほか,アジアに国際展開している各企業が,各国で取り組むビジネスについての紹介が行われた。

 

●問い合わせ先
日本医療機器産業連合会
TEL 03-5225-6234
http://www.jfmda.gr.jp

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